ページID:91488更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(令和元年9月11日水曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

 

発表事項

発表事項以外の質疑応答

知事会見0911

 令和元年9月定例県議会提出予定案件について

知事

令和元年9月定例県議会提出予定案件についてご説明を致します。9月の定例県議会は9月18日に招集することと致しまして、本日招集告示を行ったところであります。提出案件は条例案13件、予算案4件、その他の議決案2件などの予定であります。次に、条例案につきましてご説明申し上げます。医師の確保を一層促進するための、山梨県医師修学資金及び医師研修資金貸与条例中改正の件などを提出することと致しました。次に、令和元年度9月補正予算につきましてご説明致します。一般会計の補正予算の規模は、33億9千万円余であります。これを既定予算と合わせますと、4,783億8千万円余となります。次に、今回の補正予算のうち、主な事業を5つ記載しておりますが、このうち事業計画に基づき今回計上することが予定されていたものとして、効率的かつ質の高い医療提供体制を構築するための病床の機能分化、連携等の推進、県立学校への冷房設備の設置であります。次に、新たな補正要因で緊急を要するものとして、モモせん孔細菌病の一斉防除に対する助成。県産木材の安定的な供給の実現に向け流通体制を構築する企業グループへの助成。ワイン県宣言を契機に、日本一のワイン産地である本県の魅力をPRする取り組みといった事業を計上することとしております。以上が主な提出案件でございます。

記者

宿泊税検討会開催の狙いと、他県との連携を考えているかについてお聞かせください。

知事

宿泊税に関しては、先般、県旅館ホテル生活衛生同業組合から要望をいただいたところですが、組合内にも色々なご意見があるようです。今回補正予算で検討会を開催する予算を提出していますが、目的としては、観光を取り巻く環境の整備をしっかりやっていきたい。県は、観光業の高付加価値化を目指したい、収益を上げて産業の柱にしていきたいと考えている。このためには、様々な環境整備が必要になってくる。その中身には、中長期的に取り組まなければならない問題も相当あり、安定した財源があればしっかり取り組むことができる。他の自治体の例から、宿泊税も選択肢の1つとして勉強をしていこうということで、今回検討会に関する予算を提出させていただいています。

記者

業界からは他県と足並みを揃えてもらいたいという意見もありますが、これを踏まえて、他県と情報交換あるいは連携をとる可能性はありますか。

知事

他県と競争しているのが現状で、いかに他県より良い観光地を作っていくかというところで勝負をしているので、他県の状況で判断するというのは考えられません。但し、税ですので皆様のコンセンサスがなければできません。観光産業を高付加価値化、高収益化をして、経営者はもちろん働く方々にも幸せな生活を送っていただくことが目的ですので、観光産業界の皆様のコンセンサスが何よりも大切だと思っています。したがって、県で立ち上げる勉強会でも議論をし、観光関係の皆様との意見交換も濃密にしていく中で、税の必要性、税によって行われる環境整備の必要性についてコンセンサスを作って、議会や県民に提案をしていきたい。

記者

昨日、県旅館ホテル生活衛生同業組合が検討に当たっての留意事項ということで覚書を提出し、他県と同時期の導入や税の使い道を組合と協議することなどが要望されたが、知事の受け止めをお聞かせください。

知事

観光業を営まれる方が心配をされていることについて、しっかり意見交換をしていきたい。宿泊税については、観光業をグレードアップするために環境整備をしていきたい、そのためには、安定的な財源があった方が安定した取り組みができるのではないかということで関心を持っている。ご心配されていることは当たり前の話ですので、ご心配の向きはしっかりと受け止めて、観光関係の皆様のコンセンサスを得るべく、しっかりと丁寧にやっていきたいと思っています。

記者

モモのせん孔細菌病防除への助成の狙いは。

知事

モモせん孔細菌病というのは、産地に壊滅的な打撃を与える恐れがあるので、しっかりとした対処が欠かせないものであると考えている。県全体でしっかり対応をして封じ込めたいと思っています。

記者

ワイン県のPRをどのようにしていくのか、また、ハラール対応推進事業費が計上されているが、なぜ今力を入れようとしているのかお聞かせください。

知事

ワイン県のPRについては、県内、県外で様々な論争になっていて、正に狙い通りとなっています。相当話題になっていると思っていますので、これを誘客に結びつけていきたい。ワインに関心を持って山梨に来ていただき、県内各地を見ていただく中で、日本酒を飲んでいただいたり、郷土料理を食べていただいたり、お土産として地場産品を買っていただけるような広がりを作っていきたい。来ていただくきっかけとしては良い話題ですので、これが萎まないうちにしっかり膨らませて、多くの観光客に来ていただいて多くのお金を使っていただけるようにしていきたいと思います。ハラールについて、来年東京オリンピックがある中で、イスラムの皆様にも山梨にお越しいただけることになると思いますが、一番障害に感じられることはハラールであると思います。多くの国々から山梨にお越しいただいて、快適に過ごしていただくことが県の活性化に繋がりますので、イスラムのお客様に安心してお越しいただいて、楽しんでいただきたいという考えからになります。ブドウやモモなども実際に食べていただいて、帰国後も山梨の果物が欲しいと言っていただけるような状況になれば良いと思います。

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発表事項以外の質疑応答

 改造内閣について

記者

内閣の改造がありましたのでそれについておたずねします。今回の体制について、どのような感想をお持ちになっているのか、評価する点や期待する点をお聞かせ下さい。

知事

安定と挑戦という意味で強力な布陣になったのではないかなと思っています。なるほどと思う方が、初入閣した中にも多くいらっしゃいますし、大きな成果があがるだろうと期待をしているところです。県では、防災、特に火山防災に力を入れていますが、大変親しい方が(国家公安・)防災担当大臣になり、これまで以上にスムーズにコミュニケーションをとることができると思っております。

記者

消費増税前ということで、経済閣僚についてはどのように評価されますでしょうか。

知事

大変強力な布陣ではないかと思います。

記者

強力な布陣ということで、県にとって、消費増税後の経済について、知事として期待されることはどのようなことでしょうか。

知事

国とのコミュニケーションは大変重要でありますが、今回の内閣を構成される大臣のみなさんとは、密接にしっかりとした連携が組めるであろうと思いますので、県が推進する様々な施策に対して、しっかりとご理解いただいて、実現にお力添えいただけるものと考えています。

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 自民党役員人事について

記者

自民党の役員人事のことでお伺いしたいのですが、四役が先ほど決まりましたが、全体としてどのように受け止めていらっしゃるか、お伺いできますでしょうか。

知事

要の幹事長は二階先生が留任されて、これまでどおりで、私としてはよかったなと思っています。また、総務会長、政調会長の両先生も、これまで色々ご指導いただいてきた方なので、党の体制は、従来どおり良好な関係の中でお力添えをいただけるのではないかなと期待をしております。

記者

山梨県政を運営していく中で、二階幹事長が幹事長ポストに留任されたということは、どのような意味を持つものでしょうか。

知事

様々な要望をしていくにあたって、大変動きやすい環境が維持されるわけですので、それは本当にありがたいと思っています。

 

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 台風災害について

記者

先日の台風で、千葉県が南部を中心に孤立しているという状況にあるのですけれど、千葉県の現状を見てどのように感じているのかということと、県として千葉県の支援を考えていらっしゃるでしょうか。

知事

都市において、停電がもたらす災害はここまですごいのかと思いました。現状を受けて、県内において病院や高齢者あるいは小さい子が避難するような場所の電源について、再点検していきたいと思います。山梨県においては、千葉県の状況を見ながら、足元は整えていきたいと思っています。この台風の直後、静岡県に何かお役に立てることはありますか、と問い合わせたところ、静岡県は大丈夫だよという答えでしたが、千葉県に対しても問い合わせをしたいと考えています。その上でできることをやっていきたいと思います。

 

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 富士山の安全対策について

記者

富士山で8月の下旬に落石で一人女性が亡くなられました。一昨日も落石があって山小屋が損傷したということで、それに対する受け止めと、来年度に向けての安全対策として、県としてどのようなことをやっていけるのかということについて伺いたい。

知事

一昨日の落石の問題に関しては、人的被害が出なくて本当によかったなと思います。今回は不幸中の幸いだったわけですが、落石の防止に対して何ができるか専門的にいろいろ議論していきたいと思っています。石の導流堤みたいなものを作っているところもありますが、技術的に何ができるのかというのは考えていきたいと思います。山小屋については、一番重要なのは登山客の安全の確保ですので、安全性について点検してもらって、改めるべきところがあれば、お互い相談しながら対応を考えていく必要があるのではないかと思っています。

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 山交百貨店の閉店について

記者

今月の末に山交百貨店が閉店しますけれども、県都の玄関口に大きな空きビルができるということで、改めてどんな影響があるかを伺いたいのと、現状県の対応として何か考えているところがあれば伺いたい。

知事

甲府駅を降りてすぐ目に入る、ある意味ランドマーク的な建物ですので、そこの灯が消えるということは、全く望ましくないと思います。ただし、プライベートプロパティなので、まずはそのオーナーさんがどういう活用をお考えになっているかが一番大切なことで、県でお手伝いできることがあれば協力していきます。甲府市とも相談しながら、甲府駅南口の賑わいの創出に役に立っていくように考えていきたいと思います。

 

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 山梨県スポーツ協会の会長職について

記者

山梨県スポーツ協会のことでお伺いしたいのですけれども、現状前知事の後藤さんが会長に留任されたままになっていますが、会長を誰が担っていくべきなのか伺いたい。

知事

山梨県スポーツ協会は、県とは独立した法人なので、その法人のガバナンスの問題について発言は差し控えたいと思います。ただ、スポーツ協会も含めて、知事になっているが故に役員になっているものに関しては、団体などの役員の任期は知事の任期を限度とするという県の内規があります。本来であれば、この内規に基づいて、知事の交替時に変わるというのがあるべき姿だったと思うのですが、県が定めたルールでありますので、このルールに反している状態というのは、改められるべきだろうということで、スポーツ協会の関係者の方にもご理解は頂きたいと思います。

 

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 雨畑ダムの土砂への対応について

記者

雨畑ダムの堆砂問題に関して、山梨本流釣同好会が川への影響を科学的に調べるよう求める要望書を昨日、国土交通省へ提出しました。まず、そのことへの受け止めを聞かせていただきたいのと、知事ご自身も明日、国土交通省へ要望活動を行う予定ですが、そのことへの思いをお聞かせください。

知事

きれいな川でかつてのように釣りを楽しみたいというのは、十分理解はできます。ただ、濁りの問題と雨畑ダムとの因果関係は、現状わかりませんので、そこは国土交通省が調査すると思いますし、我々も水質調査は実施しています。雨畑ダムについては、抜本的な対策を日本軽金属に求めていますが、我々とは相当かけ離れた認識を日本軽金属はお持ちだと思っています。(最も悪い)A判定をC判定にまでやれば良いというわけではなく、県としては、しっかりとした抜本的な対策を日本軽金属に求めていきたいと考えています。ただし、我々の権限は限られているわけですから、その権限を有している国土交通省に対して、しっかりと行政権限を行使して、日本軽金属が適切な行動を取るように促していただきたいと要望するため、明日行って参ります。

記者

山梨県としては、C判定ではなく、どの程度まで日本軽金属に対応してもらいたいとお考えですか。

知事

当初の計画どおり管理するのが普通であり、その状態に早く戻してくださいということです。10年、20年たったらまた土砂が堆積するような、全く誠意を感じられない対応は我々としては受け入れられません。

記者

先日、検討会が開かれましたが、そういうところから誠意を感じられなかったということでしょうか。

知事

その検討会の詳細は割愛しますが、そこから受ける印象は、誠意を感じるスタンスとは思えませんでした。

課長

検討会は先日第1回目が開催されましたが、今後の進め方について関係者で共有するべきものがまだ整理されていません。まず、日本軽金属の説明を受けた上で、国、県、町が抜本的な安全対策が早急に構築されるように進めていく。現時点ではそこまで煮詰まった議論は進んでいません。また、どこまで求めていくのかは、先ほど知事が申し上げましたように、県としては地域住民の安全を確保するために早急に安全対策を講じていただくことを国、また日本軽金属に求めていきたいと思います。

記者

今後、日本軽金属に対してはどのようなスタンスで臨んでもらいたいですか。

知事

法律上、我々が権限行使できる体系にはなっていませんので、繰り返し国土交通省に適切な権限行使を働きかけていくしかないと思っています。

 

以上

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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