トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事臨時記者会見(令和2年4月16日木曜日1回目)
ページID:94523更新日:2020年4月18日
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防災新館401,402会議室 12時30分から
発表事項 発表事項以外の質疑応答 なし |
知事
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、県民の皆様には、毎日、御協力をいただいておりますことに心から感謝申し上げます。
4月13日に、私から県民の皆様へ外出自粛のお願いを致しましてから、最初の週末を迎えることとなりました。
感染症の影響が県内において大きな負担と緊張をもたらしております中、深い御理解をいただいていることに、重ねて感謝申し上げます。
病院や保健所など、御自身の不安とも闘いながら、献身的にご対応くださっておられます医療関係者の皆様には心から御礼を申し上げます。
また、県内の事業者や飲食店の皆様におかれましても、展望を見通し難い状況にありまして、従業員の方々のみならず、地域全体への御配慮と御高配を賜り、すべての県民に代わりまして御礼を申し上げます。
明日、金曜日からの週末を迎えるに当たりまして、改めて県民の皆様に、県内外における感染リスクの高い場所への外出自粛をお願い申し上げます。
具体的には、第一に、緊急事態宣言の対象地域へは原則行かないこと、第二に、密閉、密集、密接の「3密」に加えまして、多数が集まり数十分以上の間、会話や飲食をする場を避けていただきますようお願い申し上げます。
東京や神奈川など、緊急事態宣言が出されている他都県でお過ごしの御家族がいらっしゃる御家庭におかれましては、不安が募ることと存じますが、不安が募る今この瞬間を、なんとか御辛抱頂きたくお願い申し上げます。
山梨県におきましては、一刻も早く感染拡大を止め、感染者数を抑制に転じさせることが、県内経済や地域での生活に再び活気を取り戻すための最短の道筋であると信じております。
次に、県内感染のピーク時に向けた病床の確保についてです。
厚生労働省の試算によりますと、ピーク時には、入院患者が約1,500人発生すると推計されています。
患者さんを受け入れ可能な病床数は、現時点で約80床を確保しておりますが、ピーク時には、重症用に50床、中等症用に350床、計400床を確保できるよう準備を進めております。
具体的には、新型コロナウイルス感染症の患者さんを重点的に受け入れる病院を地域ごとに設定したいと考えております。現在、そのための具体的な交渉を進めているところであります。
これに加えまして、感染者数が増加した場合には、軽症者や無症状者については、宿泊施設での療養を行っていただきたいと考えています。
今月中には、宿泊施設での患者さんの受け入れをスタートし、順次拡大していきたいと考えております。
さらに、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態に相当する場合におきまして、なお病床の不足が見込まれるときに備え、臨時医療施設を公共施設内に開設するための調査を実施しております。
こうした病床確保策を講じることによりまして、ピーク時でもきちんと医療提供体制が確保できるように全力で取り組んで参ります。
県庁におきましても、あらゆる部署が昼夜を問わず頑張っており、新たに立ち上げました「医療対策本部」の本部員を庁内から広く公募したところ、短期間、また、自らの業務も忙しい状況の中で、9部局の14名から応募があり、大変心強く感激しております。県庁一丸となって、総力戦で対応して参ります。
感染症の拡大を抑えるために、今、何よりも必要なことは、個々人の力を一つの目標に結集することではないでしょうか。
そのためにこそ、今週末が最初の山場となります。今がもっとも肝心な時であります。
「大切な人だから 今は離れて」。そうした心持ちで御辛抱をお願い申し上げます。どうぞ、県民お一人お一人の御理解と御協力を賜りますよう、改めましてお願い申し上げます。
記者
現時点で80床の病床を確保しているとお話がありました。昨日の福祉保健部の会見で質問をしましたが、具体的な数字を挙げてもらえませんでした。本日公表することを決めた理由は何でしょうか。また、これまで公表しなかった理由も教えて下さい。
知事
本日公表した理由は、昨日の会見の様子を踏まえて、しっかりとお伝えすることが、過度の不安を抑制するためには有効であろう、多くの県民の皆様にこの事態に正しく向き合ってもらうために有効であろうと判断をしました。これまで公表しなかった理由は、様々な反応が想定される中で、大事をとって公表しない方がいいであろうという判断でした。状況を考えれば改めるべきであろうということで、方針を転換しました。
記者
80床は、感染症指定医療機関の28床を含めた数字ということでよろしいでしょうか。
課長
含めた数字です。
記者
80床というのは、入院が出来るのとともに、医師などのスタッフも対応ができるという数字でしょうか。
課長
対応できる病床数ということで公表しています。
記者
緊急事態宣言の対象地域の追加が検討されているという話もありますが、山梨県として追加を要請するといったことを考えているのでしょうか。
知事
状況によりますが、緊急事態宣言に近いお願いを県民の皆様にしており、ここで多くの皆様のお力を結集すれば、そこまでには至らないであろうと思います。病床が確保できなくなって臨時的医療施設を開設しなければならない恐れが生じた場合には、政府にお願いをしなければならないと思います。現時点では、特別措置法に基づく緊急事態宣言をしていただかなければならない法律的な必要性は見いだしていません。
記者
400床を確保できる見込みは立っているのでしょうか。
知事
今お願いをしているところです。地域ごとに拠点を設けたいと考えていますので、私と副知事とで各地域の然るべきところにお願いにあがっています。地域ごとに調整や説得などが重層的に連なってきますので、関係者一丸となって努力している最中です。
記者
地域ごとというお話ですが、いくつの地域に分けられるのでしょうか。
知事
二次医療圏ごとです。
記者
軽症者・無症状者の宿泊施設ですが、先日の会見では民間施設を考えられているとのことでしたが、現状確保されているものはあるのでしょうか。
知事
旅館・ホテルに了解をいただくだけでは済まないので、所在する自治体、地域住民のご理解をいただくプロセスの最中です。ですので、現時点でいつまでにどのくらいということは言えませんが、具体的な話し合いが進んでいるプロセスにあります。
記者
臨時医療施設を公共施設内に建設するとのことですが、具体的にどのような所を想定されているのでしょうか。
知事
どこが使えるかを調査している段階ですので、差し控えさせてください。
記者
80床の確保ということでしたが、先日の会見では10日間で感染者数が100人になる恐れがあるとの話がありました。20床の差がありますが、この差を埋める策はあるのでしょうか。
知事
現在、40の感染者数がありますが、既に9人が退院されています。残りのうち軽症の方が30人いらっしゃいますので、宿泊施設を軽症者の受け入れ施設として使うことができれば、十分な余力が生まれてくると考えています。
記者
二次医療圏ごとの拠点となる医療機関はある程度規模が必要となってくると思いますが、どのような所をイメージしているのでしょうか。
課長
ある程度の規模がなければ患者を重点的に受け入れることはできませんので、規模を基準に選定をしておりますが、現在お願いをしている最中ですので、その結果が出ればお知らせをしたいと考えています。
記者
軽症者を宿泊施設で受け入れれば、病床に十分余裕が出てくるということでしたが、今後10日以内、だいたい23日頃までですが、それまでに宿泊施設を確保できそうという見通しなのでしょうか。
知事
何日とピンポイントでは申し上げられませんが、そこに間に合うように、今話し合いを進めているところです。
記者
県内で感染が止まらず、今月に入ってから30人以上になっていて、人口10万人当たりだともうじき5人に匹敵するくらいです。知事の認識としては、今のところ想定内なのか、それとも想定以上に進んでいるという認識なのでしょうか。
知事
まだ13日に(外出の自粛要請と早期の保健所への相談について)お願いをしてからそう日はたっていません。通常潜伏期間が2週間ですから、まだ今の段階で、これがどこまで結果が出ているかは、責任ある検証をすることはできません。
記者
外出の自粛のお願いの中で、東京や神奈川などの地域に家族がいらっしゃる方についても辛抱してほしいということでした。これまでの自粛のお願いは不要不急の外出で、そういった方についてはそれほど厳しく言ったことはなかったと思いますが、不要不急の外出についても対象をかなり絞り込んでほしいというお願いなのでしょうか。
知事
以前から、どうしても往来しなければならない場合を除いて抑えてくださいとお話ししておりますので、趣旨は同じです。
記者
感染症指定医療機関が何床、一般の医療機関が何床など、80床の内訳をそれぞれ教えて下さい。
知事
病院ごとの内訳は差し控えさせてください。
課長
感染症指定医療機関が28床で、プラス、一般病床と一般病院でと今計算しております。具体的な病院名については、お答えできません。
記者
具体的な病院が何床というのは答えられないかもしれませんが、80床の中で、これまで28床と言われていた感染症指定医療機関が何床に増えたのか、教えてください。
課長
個別の病院から了解をまだ得られていませんので、今時点では控えさせていただきます。改めて整理致します。
知事
感染症指定医療機関ということでまとめた数字を後で計算してお伝えします。
記者
感染症指定医療機関の中には、呼吸器の専門の先生がいらっしゃらない病院もあると伺っています。そういったところの医療体制も含めて病床数を増やすということだと思いますが、呼吸器の先生がいらっしゃらないところの病床数を増やしても、医師が足りないのではないかと思います。県内での医師の融通や、対応可能とするスキームなどはどのようになっているのでしょうか。
課長
今の想定の中には、先生方の状況を踏まえて数を考えております。それを上回る場合には、当然、病院間で協力をいただいたり、医療スタッフの連携や広域的な調整も必要になると考えています。
記者
昨日、知事はSNSで妊婦の休業対策について書かれていましたが、現状どの程度制度設計をされているのか、どのような検討をされているのか教えて下さい。
知事
昨日指示したばかりですので、今、担当グループで必死に議論しているところです。想定として、基本的には休業したときに補償するといったイメージが出発点です。これまで休業補償というのは感染者もしくは濃厚接触者の場合がひとつあって、もうひとつは保育所の登園自粛等にともなって、ご家庭で保育をせざるを得なくなった方が対象でしたが、ここには一定の制限をつけておりますので、状況を見ながら、同じ趣旨で、無理して仕事に行かず、早めに自宅で休養していただくことに資するようなものを議論しています。
記者
軽症の方は宿泊施設にというのが現状の方針なのでしょうか。
知事
重症患者が50人想定されていますが、その方は県立中央病院と山梨大学附属病院を中心に引き受けるということで、エクモや人工呼吸器を整備しています。
中症者と軽症者合わせて1,450人想定されていますが、その中で中等症者として想定している350人を、県内の各地域の拠点となり得る病院に引き受けていただくことを考えており、そのお願いに私と副知事が行っており、話し合いが始まっている状況です。
記者
知事が直接病院に出向いてお願いをしてきたのでしょうか。
知事
所在する自治体に対してです。
記者
宿泊施設の経営者だけではなく、地域住民の理解も必要だとおっしゃっていましたが、病院も同様だと思います。受け入れの状況を公表することも考えられているのでしょうか。
知事
住民の皆様のご理解が得られれば、十分あり得ると思います。
記者
昨日、上野原市の病院で事務職員の方の陽性が確認され、今日上野原市が会見して、数日間外来や救急を止めるという発表をしました。他県の状況を見ても、院内感染が結構見られますが、そうなった時に県全体の医療体制をどうするのか考えはあるのでしょうか。
知事
まずは、そうならないように設備による予防的な措置を次の予算で考える必要があると考え、議論をしています。起こった場合のバックアップシステムについては、これから医療関係者と相談しながら考えていかなければならない重要なテーマであると認識をしています。
課長
先ほど、拠点病院というお話をしましたが、拠点病院だけが取り組むわけではなく、周辺の病院と一緒になってやっていくということです。スタッフなども含めてしっかり調整をしているところです。
記者
もしもの時には融通できるような事も含めて決めておくということでしょうか。
課長
検討の対象になっています。
以上