トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事臨時記者会見(令和2年12月3日木曜日)
ページID:97545更新日:2020年12月4日
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防災新館401,402会議室 11時30分から
発表事項 発表事項以外の質問事項
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知事
都留市のスナック「GONJI」におきまして、クラスターが発生しており、昨日までに従業員4名、利用客6名の感染が判明致しました。さらに、従業員の御家族にまで広がりを見せている状況であります。既に多くの方から、店舗を利用したとの申告をいただき、順次検査を行っておりますが、さらに子供を含めた感染者が増える可能性があります。こちらのお店では、マスクの着用や、距離の確保、換気などの感染対策が不十分だったことから、利用された方には感染のリスクがあります。従いまして、11月21日土曜日から28日土曜日までに、スナック「GONJI」を利用された方は、症状の有無にかかわらず、最寄りの保健所に御相談をいただきますよう、改めてお願いを申し上げます。
こちらのスナックでありますが、接待を伴う飲食店であり、休業要請の対象であるにもかかわらず、ガイドラインを作成せず、感染防止対策も講じないまま営業を続けていた施設であります。第3波の中で、連日感染者が県内で多数発生している中で、感染防止対策を十分行わないまま営業を続けることは、結果として、御家族、あるいは周りの方の命も脅かしかねない、大変危険な行為であると言わざるを得ません。当該店舗には、直ちに休業した上で、感染防止対策を講じ、個別解除を受けていただくよう強く要請をしております。
このほかにも、感染リスクが高いと思われる施設に対して休業要請を出しておりますが、この休業要請の対象でありながら、個別解除されていない施設は、速やかに休業していただき、至急、感染防止対策を講じるよう、改めて強く要請を致します。なお、県といたしましても、ガイドラインの作成やその他につきまして、しっかりとサポート致しますので、不明な点がある場合はぜひ、県民生活相談ダイヤルまで御相談をいただきたく思います。
次に、県民の皆様に対して改めてお願いがあります。このように感染防止対策をとっていない施設を利用されることは、家族や仲間も危険にさらす大変リスクの高い行為であると言わざるを得ない現状であります。従いまして、このようなお店は、厳に利用を控えていただくようお願い申し上げます。ぜひ、ガイドラインを作成し個別解除を受けた施設、あるいは、グリーン・ゾーンの認証を受けた施設を利用していただきたいと思います。
また、それらの施設を利用される場合には、少人数短時間で利用する、あるいは箸やコップの使い回しはしない、お酌などのためにマスクなしで近づかないなど、必ずお店が定める感染防止ルールを守っていただくようお願いを申し上げます。なお、これらの施設につきましては、目印と致しまして、店頭に休業要請解除施設、あるいはグリーン・ゾーン認証施設であるシールを掲示しておりますので御確認いただき、この表示があるところを目安に御利用いただければと思います。
また、基本的な感染防止対策が、何よりも大切だということを改めてすべての県民の皆様との共通認識にした上で、皆様にそれに沿った行動をしていただくようお願いを申し上げます。すなわち、密閉・密集・密接の3密を避けること、マスクの着用、距離の確保、あるいは手洗いの徹底、さらには、寒い時期で大変ではありますけれども、十分な換気を行っていただくなど、十分な感染対策をとっていただくよう、ぜひともお願い申し上げます。
これから冬に向かいますが、山梨県のみならず、日本各地で少しでも感染を抑えて、医療機関に対する負担を減らし、一番には御家族、御友人、そして御自身の健康を守っていただくべく、多少の不自由がありますが、ぜひ、感染防止に、引き続きというより、今まで以上に御注意をいただきたく思います。
記者
入院患者が増えていますが、県の基準では入院患者が60人以上でフェーズ3に上げるということだったと思います。多分今は50人を超えていると思うのですが、フェーズを上げることは検討されていますでしょうか。
課長
昨日時点で、入院患者数が52人になっております。病床確保計画に基づきますと60床を超えた時点でフェーズ3の検討ということですので、まずは60床というのが一つの目安になってくると思います。
専門家会議の先生方のご意見を聞きながら判断していくことになると思っています。
記者
今回、店名を公表されましたが、改めて、どうなったら店名の公表を判断されるのか教えてください。
知事
感染の拡大を防止する上で必要だと思われる場合には、必要な情報を提供するという基本的な考え方に基づきまして、今回は店名まで公表する必要があると考えております。この施設の利用者を、完全に特定できていればいいのですが、特定ができないという状況にありますので、店名とともに県民の皆様に広くアナウンスをして、その期間に利用された方々の自己申告を促していくことが必要であろうという判断のもとに、今回は店名を公表しおります。
記者
調査している中で、実際に利用客がどのくらい居たかなど、今の段階で分かってきたことはありますでしょうか。
課長
呼びかけを行っている11月21日から28日の間の利用者が、70人ほどいるのではないかという調査結果になっております。
昨日までで、既に20件ほど御相談をいただいている状況ですので、残る方でこの期間にご利用された方は、ぜひ早めに御相談をいただきたいと思います。
記者
以前、休業要請を拒否して営業を続けている店舗の名称を公表することを検討しているとおっしゃっていましたが、今はどのようにお考えでしょうか。
知事
もうしばらく状況を見ないといけないと思いますが、まずは、お店の自覚を促したいと思います。今回が2回目のクラスターですので、接待を伴う飲食店の他、休業要請の対象となっている施設で、感染防止対策を行っていないところは、至急行っていただきたいと思います。
店舗名の公表はやむを得ない場合の手段ではありますが、今後も大変大きな影響が及ぶであろうと誰もが想像できると思います。お店を守るためにも、県も補助制度をしっかり用意してありますので、この補助制度を活用していただいて、しっかりと感染防止対策を講じ、休業要請の解除を受けて、堂々と営業していただきたいと思います。
また、お客様の自己防衛がお店の対応を促す側面もあると思いますので、接待を伴う飲食店を御利用される方は、解除を受けているか確認した上で利用していただきたいと思います。お知り合いのお店が解除を受けていない場合は、ぜひ取得を促していただいて、利用できる環境をみんなで整えていければと思っています。
みんなで環境づくりをしていかなければなりませんので、お店の方、利用者、行政の三位一体で、リスクの少ない環境をつくっていこうではありませんかと呼びかけたいと思います。
記者
東京都がGoToトラベルについて、高齢者の利用自粛を呼びかけました。そのことに対する知事のお考えと、年末年始の過ごし方についてのメッセージもあればお願いします。
知事
まず、GoToトラベルに関しましては、山梨県において、その受け皿たる宿泊施設は、グリーン・ゾーン認証の下にしっかりとした感染防止対策をとっています。かつ、グリーン・ゾーン認証を受けている施設からは感染者、あるいはクラスターが出ていないという事実がありますので、山梨県の場合は、何らか制限を設けるには及ばないであろうと思います。そのためにこのような努力を観光関係者の皆様が行ってくださっているので、今こそ、その真価が発揮される時であろうと思っています。
年末年始の帰省につきましては、旅行客とは違って御家庭の問題になって参りますので、帰省される方は御自身の体調に重々気を付けて御判断をいただきたいと思います。故郷にいるお父様、お母様、あるいはお爺さま、お婆さま、大切な御家族を守る意味でも、ぜひ御自身の体調には十分気を付けていただき、少しでも異変がある場合は様子を見ていただきたいと思います。
今回の第3波の感染拡大の大きな特徴は、家庭内での感染がかなりの率で見られるということですので、帰省先に御高齢の方、あるいは基礎疾患をお持ちの方がいる場合は、帰られる方はぜひとも気を付けていただきたいと思います。
記者
GONJIの関連で、現在の感染者数を正確に教えていただいてもよろしいですか。
課長
昨日発表までで、従業員が4名、利用客が6名の計10名です。
記者
相談件数が今20件ほどあるということですが、それは12月1日の福祉保健部の記者会見後に相談があったという理解でよろしいでしょうか。
課長
昨日の相談件数ですので、呼びかけがあった後の人数となります。
記者
20件の相談件数を踏まえて、結果的に何人が検査を行う見込みか分かっていますでしょうか。
課長
基本的には、その期間に利用されていた方は症状の有無にかかわらず検査をしていただいています。つまり、その期間に利用された方は濃厚接触者として特定しているため、基本的には皆さん検査に回っていただいている状況です。
記者
現時点での検査に回っている人数は何人でしょうか。
課長
正確な数字はまだ集計しきれていませんが、今のところ、昨日今日で合わせて20人ほど検査している状態になります。
以上