トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事臨時記者会見(平成24年3月29日木曜日)
ページID:42582更新日:2023年1月20日
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本館2階特別会議室 13時00分から
発表事項
イオンモール株式会社との共同会見 |
知事
本県とイオングループとは、昨年2月に包括提携協定を締結いたしました。イオンの収益の一部を、富士山の世界遺産登録に向けた活動にご寄附いただく「やまなし富士山WAON」カードの発行をしていただいておりますし、災害の時には、生活必需物資の調達協定の締結ということを含めまして、各方面でご協力いただいているところであります。また、このたびは、イオンモールの岡崎社長をはじめ、関係者のご尽力によりまして、来月からパーク&バスライド事業を実施することになりました。本日、その協定が締結できますことを大変にうれしく思っております。イオンモールのご協力に改めて厚くお礼申し上げます。
この事業は、イオンモール甲府昭和の駐車場にマイカーを駐車いたしまして、路線バス(シャトル便)に乗り換えて、甲府駅方面に通勤通学ができるようにするものでございまして、交通渋滞の緩和や大気汚染の軽減、さらには公共交通の活性化などの効果が大きなものが期待されるわけでございます。
当面は、実証実験として始めまして、積極的にPRして利用を促していきたいと考えております。また、アンケート調査などを通じて、さらに利用しやすい仕組みに改善いたしまして、利用者の定着を図り、本格運行につなげていきたいと考えております。
事業のスタートに合わせ、朝晩にはバスを増発いたします。特に夜、イオンモール甲府昭和に向かう便につきましては、甲府駅発最終を22時15分としておりまして、それまで45分間隔で運行いたしますので、仕事帰りに甲府の中心街で飲食を楽しむような使い方も可能になるわけでございます。
ぜひ、皆さまにはご利用いただくことによりまして、中心街のにぎわいづくりにも一役買ってもらえればありがたいと思っているところであります。
重ねてこの協定の締結をさせていただいた、ご尽力を賜った岡崎社長はじめ、イオンモールの皆さんにお礼を申し上げましてご挨拶といたします。
イオンモール株式会社代表取締役社長
皆さまこんにちは。イオンモールの岡崎でございます。よろしくお願い申し上げます。
イオングループといたしまして、山梨県初の本格的なモールといたしまして誕生いたしましたイオンモール甲府昭和。昨年の3月11日にオープンさせていただきまして、ちょうど1年が経ちました。山梨県をはじめ、皆さま方の温かいご支援により、年間で700万人以上のお客様にご来店いただきました。1年間、ご支援いただきましたし、その前の準備の段階からいろいろとご協力いただきました皆さま方に、改めてお礼を申し上げさせていただきたいと思います。
山梨県とは、昨年、今お話のありました包括提携協定の合意をいたしまして、地域貢献に協力するお約束をしております。もちろん、イオンモール甲府昭和の開店後は様々な地域貢献活動をさせていただきました。山梨県産農産物を拡販する山梨フェア、これは国内県内をはじめ、海外でもやらせていただいております。今後はさらにそれを広げていきたいと思っております。また、富士山の世界遺産登録に協力する「やまなし富士山WAON」。これもほぼ3万枚近くの枚数を今発行することができております。その他、消防フェスティバルや信玄公祭りのPR活動、地域の小中学校の視察や説明会の受入れ等、できることは積極的にさせていただいている次第でございます。
このたびは、山梨県と連携してパーク&バスライド事業を実施することになりました。当事業により、交通渋滞の緩和とか、CO2の削減とか、そういったものを目指しているわけですけれども、これはご利用されるお客様にとっても費用の削減になりますし、環境にとりましても非常に良いことでございますし、もしかしたらイオンモールにとっても、お買い物していただけるのかなと、三方良しということで、とても素晴らしい企画であると感じております。
これからも、山梨県と信頼関係を構築し、イオンモール甲府昭和が地域のコミュニティの拠点になれるように、地域貢献や社会貢献を重ねて、地域の発展に寄与していきたいと考えております。
皆さま方におきましても、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
今日はどうもありがとうございました。
記者
協定の中身ですけれども、計画の人数、最低保証金額に満たないというこの金額についてご説明いただきたいと思います。
知事
(リニア交通局長に対して)これは26人ですか。
リニア交通局長
はい。
知事
(交通政策課長に対して)最低保証金額について説明してください。
交通政策課長
今のご質問にお答えさせていただきます。今回の契約の金額につきましては、パーク&バスライドで増発を行います朝の2便、それから夜の2便に係る経費につきまして、概ねバス料金に換算しますと1日26人乗っていただければ、採算ラインということになります。
知事
(交通政策課長に対して)最低保証金額とは。
交通政策課長
4便の増発に係る経費から料金収入を引きまして、それが赤字になった場合は2分の1ずつ県とイオンモールとが負担するというもので、具体的な金額につきましては、今、手元に資料がございませんので、こちらのお答えとさせていただきます。
知事
(交通政策課長に対して)いずれにしても朝夜合わせて26人ですか。
交通政策課長
往復で言いますと、26人の2倍ということになりますが、実質人数で片道26人というのが採算ラインになります。
知事
片道26人乗れば採算が取れるということです。
記者
(イオンモール甲府昭和には)駐車場は全部で何台あって、これに対して何台確保されるのかということと、それから全部で4便、朝晩2便ずつ増発されるとして1日に全部で何往復するのでしょうか。
交通政策課長
イオンモール甲府昭和から甲府駅行きの便が1日19便です。反対に甲府駅からイオンモール甲府昭和行きが20便になります。
イオンモール株式会社代表取締役社長
駐車台数は全部で3,300台ございます。これは土日祝日を除く、パーク&バスライドでございますので、土日祝日以外は3,300台とはいえ、たくさん空いておりますので十分ご利用いただけます。初回は一応40台分用意しているということですけれども、いくら増えても大丈夫でございます。
イオンモール甲府昭和ゼネラルマネージャー
利用者が増えれば、それだけ増やせる用意はあります。
記者
3,300台というのは、(イオンモール甲府昭和の駐車場の)全部でということでしょうか。
イオンモール株式会社代表取締役社長
全部です。
記者
40台用意はしているけれども、別に上限を設けているわけではなくて、需要があればそれだけ受け入れることはできるということでしょうか。
イオンモール株式会社代表取締役社長
はい。さすがに土日祝日は3,300台が満車になるようですけれども、平日は半分ぐらい行けば十分ではないでしょうか。
記者
パーク&バスライドとして利用できる便というのはこのうち何本ですか、それとも全部の時刻で利用できるものですか。
イオンモール甲府昭和ゼネラルマネージャー
全部の時刻で利用できます。
記者
知事に伺いたいのですが、今回パーク&バスライドの実証実験を行うに当たって、なぜイオンモール甲府昭和を選んだのか、その理由について伺いたいのですが。
知事
全県的にこうしたショッピングセンターなどを中心に計画路線といいましょうか、候補をいくつか選びまして検討したわけです。合計10路線ぐらい検討したわけです。その結果としてパーク&ライドとして成り立ち得るのは、当面この路線のみだという判断になったわけです。
具体的には、駐車場が無料で十分なものが平日は確保できるということがありますし、イオンモール甲府昭和から甲府駅まで何回か実際に山梨交通が運行しましたけれども、朝も夜も大体30分という定時制が確保できるということがあります。しかも既に昼間運行されていて200円ですから、かなりお客さんが使っているわけです。したがって採算的にもかなり可能性が高いのではないかと検討をいたしまして、同時にイオンモールにも、もちろん全面的な協力も得られるということがあります。
そういうことで、パーク&バスライドとして一番可能性が高いということで選びました。ここが成功すれば、もちろん、他のルートについても引き続き検討を続けるわけですけれども、当面、このルートで実証実験を行って、ぜひ成功させていきたいと思っています。
記者
社長にお伺いしたいのですが、全国にもイオンの店舗はたくさんあるわけですけれども、他でもこういったことを行っている所はあるのでしょうか。
イオンモール株式会社代表取締役社長
愛知県の店舗と宮城県の店舗、あと熊本県で3つほど事例があり実績はあります。ただ一般的には商業ベースにした我々とはほとんど関係ないツーリズムの会社が日帰り旅行する場合に発着点をイオンモールの駐車場にするというケースはあります。
記者
基本的なことですが、キス&ライドとは何でしょうか。それに加え、甲府中心街に行くのは便利ですけれども、郊外に行くのは対象ではないのでしょうか。つまり、郊外に行くのは乗車専用ということになるのですか。イオンモール甲府昭和から甲府駅に向かって途中は降車専用とあるので、乗ったり降りたりできない。物理的には乗ることもできると思うのですが、それはできないということでしょうか。
交通政策課長
まず、最初の質問、キス&ライドとはどういうものかということですが、馴染みのない言葉で申し訳ありません。これはいわゆるご家族の方が車で駐車場まで送っていくことをキス&ライドと呼んでおります。奥様がご主人を駅まで送っていくことでこの言葉を使わせていただいております。
バスの乗り降りの関係ですけれども、今ありますイオンモール甲府昭和と甲府駅間のシャトル便につきましては、基本的にはイオンモールと山梨交通との契約の中で、イオンモール甲府昭和へお客様を運んで、お客様が甲府駅方面へ帰るということを想定していますので、乗り降り自由ではなくて、片側だけクローズ運行という形になります。
以上