トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事記者会見(平成23年10月13日木曜日)
ページID:39340更新日:2023年1月20日
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本館2階特別会議室 11時30分から 発表事項 発表事項以外の質疑応答 |
知事
天皇皇后両陛下におかれましては、恩賜林ご下賜100周年記念大会ご臨席及び地方事情ご視察のために、来る11月13日(日曜日)から11月14日(月曜日)まで、2日間のご日程でご来県されることになりました。
両陛下をお迎えするのは、平成17年8月にご静養を兼ねてご来県されて以来、6年ぶり5度目となります。
また本県は、平成13年5月の第52回全国植樹祭への両陛下のご来県がございました。それから、10年目の年にあたるわけでございます。このような中、本年3月、恩賜林ご下賜100周年を迎えまして、その記念大会を、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、開催できますことは誠に喜びにたえません。
ご滞在中は、恩賜林ご下賜100周年記念大会へのご臨席のほか、昭和25年に開催された第1回全国植樹祭の会場となりました武田の杜保健休養林のご視察もしていただくこととしておりまして、万全の体制で両陛下をお迎えしたいと考えております。
この度の天皇皇后両陛下のご来県を県民あげてご歓迎申し上げたいと存じます。
以上であります。
記者
天皇陛下が11月に来られるとのことなのですが、県庁で一緒にご会食が設定されていますが、知事として天皇陛下とどのようなお話をされるのかなど、ご所見についてお話をお願いできますでしょうか。
知事
陛下とどのような話をするかは、今、私は具体的に考えているわけではありません。むしろ陛下から、いろいろな県政に対してご質問があろうかと思いますので、そのようなものに対しては的確なお答えができるようにしたいと、そのためにはあらかじめ勉強もしたいと思っております。いずれにしても恩賜林を始めといたしまして山梨県の現状について両陛下にご理解いただく大変に良い機会でございますので、ご下問がありましたら、しっかりとお答えしたいと思っております。
記者
恩賜林については、そもそも明治天皇から山梨に下賜されたものだと思うのですけれども、その辺の経緯とか、その後の災害の経緯とかを話されることになっているのでしょうか。
知事
(11月)13日に県勢概要のご説明を、ご質問の時間も含めて20分程度させていただくことになっております。そこでは、恩賜林のことももちろんご説明させていただきたいと思います。いずれにしても100年前の明治40年代に本県に大災害が頻発しまして、県民が大変に苦しみ、それに対して、県の復興の助けにするとの思し召しで明治天皇からご下賜されたものであります。(この恩賜林を含め県有林は)県土の35パーセントを占めまして、これは全国でも1番の割合であります。そして、例えば、戦後、本県が財政再建団体になる恐れがあるくらい非常に逼迫した時期があったわけでありますが、そのような時には恩賜林の木を売却して県財政を助けたり、その他県民の憩いの場であり、またあるいは国土の保全とか水源涵養の場として県民に大きな効果をもたらしてきた恩賜林でありますから、そのようなことはよくよく両陛下にご説明したいと思います。我々としては、これを山梨県民の宝として、引き続きしっかりと保全して、未来永劫に引き継いでいきたいという思いをご説明したいと思っております。
知事
第二期チャレンジ山梨行動計画の策定につきましては、本年2月から全庁を挙げて作業を進めて参り、総合計画審議会でのご審議やパブリックコメントなど、広く県民の皆様からご意見を伺うと同時に、議会においてご協議いただきまして、この9月定例議会において、計画の基本的な事項について、議決をいただいたところでございます。これを受けまして、本日、行動計画推進本部を開催いたしまして、ここで別添のとおり第二期計画を決定したところであります。
第二期計画では、本県の明るい未来を切り拓く「やまなし発展の芽」を、さらに大きな成果へと結実させ、県民誰もが真の豊かさを実感できる「暮らしやすさ日本一」の県づくりに、引き続き挑戦していくための政策や施策・事業、数値目標をお示しするとともに、財政の再建などの行財政改革への取り組みについても明らかにしております。
今後は、この計画の推進に向け、県民の皆様の積極的・主体的なご参画をいただくと同時に、引き続き、私自らが先頭に立って「暮らしやすさ日本一の県づくり」に向けた取り組みを一層推進して参る所存でありますので、皆様方には、より一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
以上であります。
記者
10月1日に県議会最大会派自民党・県民クラブの高野剛議員の自宅で県職員、副知事以下幹部の方と県議数名の方がワインを飲んで飲食を共にされたことが、県議会からも批判の声が挙がっています。その件について、知事のお考えを伺いたいと思います。
知事
執行部と議会は二元代表制で、その関係は執行部が県政に関するいろいろな施策を企画し推進し、議会はそれをチェック、監視し、予算をはじめ重要事項について議決し、そしてお互いに意見が一致したら県民のために協力し合う関係だと思います。したがって執行部の人間と議会の皆さんがいろいろな場で意見交換し、そしてお互いの理解を深めることは悪いことではなく、むしろあって良いことだと思うわけであります。いつも言っておりますのは、そこに一定の節度はなければならないと思います。その点、10月1日の件については、聞くところによりますと、いろいろ神経を使いまして、勝沼在住の県庁職員OBの皆さんが実行委員会を組んで、そこが主催したとか、もちろん会費は取ったとか、そして借りた敷地については賃料を払ったとか、その辺の節度を付けるべく、いろいろな措置を取っているのではないかと、私は思っております。これについては、私は問題無いのではないかと思っております。
記者
議会の開会中で、議案が上程され、それを審査している最中の開催であったこと、また県のある方から懸案を抱えていると県議会の皆さんにはお願いすることも必要だという話を伺っております。そのようなニュアンスは否定できないと思いますけれども、あらためて問題は無かったとの見識でよろしいのでしょうか。
知事
議会開会中だから問題だという考え方はあるかもしれません。しかし議会開会中だけ県議会議員が県議会議員であるわけではないし、議会開会中だけ執行部の職員が執行部の職員であるわけではないわけであります。私は、議会の開会中であるから問題がある、ないから問題がないということは、あまり本質的なことではないと思っております。議会の開会中だからいけなかったとか、それはそのようなことではないと思っております。
記者
先日、明野の処分場の関係で安全管理委員会が開かれたのですが、相変わらず再開については、なかなか理解が得られないとのことですけれども、次に安全管理委員会を開くに当たって、また安全管理委員会を開いて再開を求めることだと思うのですが、このまま行ってもいつまで経ってもらちが明かない、再開について理解を得られない状況が続きそうですが、何か打開策があるのか、このまま安全管理委員会が理解を示さなかった場合、意見がまとまらなかった場合、例えば再開を断念する選択肢はあるのかお聞かせください。
知事
おっしゃるように、安全管理委員会を(10月)7日に開いて、その前の安全管理委員会もそうでありますけれども、今回のトラブルについての原因究明結果を説明し、再発防止策も示して再開することを議題としてお願いしたわけでありますけれども理解が得られなかった。もっとも掘り起こしたところを埋め戻しすること、テントとかいろいろなものがありますけれども、そのようなものは撤去することについては了解をいただいたわけでありますから、これは早速、2ヶ月くらいかかると聞いておりますけれども、やらなければならないと思っております。
再開について理解を得られなかったわけであります。したがってまた再度、安全管理委員会を開いて前回出された論点について、かなり細かい技術的な面もありますからよくよく施工業者の意見も聞かなければならないわけですから、意見を聞いた上で前回の論点についてしっかりと説明して、そして再開について理解をいただくことにしております。誠意を持って行うこと以上に打開策というものがあるわけではありません。
まとまらない時にどうするかということはあるのですけれども、これは今どうするとか考えておりませんので、誠心誠意ご説明して理解いただく努力をするということに尽きると思っております。
記者
議会で請願が採択された指名停止期間の短縮なのですが、調査を今県も始めているようですが、今月の下旬で確か半年だったと思うのですが、それまでには知事として結論を出すということでよろしいのか確認したいと思います。
知事
議会で請願が採択されまして、請願の内容は、指名停止期間を半年に短縮してもらいたいと言っているわけです。そのような請願です。10月26日で半年になりますから、26日で指名停止を止めてもらいたいという意味とイコールなわけです。採択された請願はそのような内容でありますので、我々としては調査を急いでいるわけであります。指名停止によってこの地域の経済に、あるいは雇用に大きな影響があるかどうか、今調査を急いで行っているのであります。
しかしながら、いろいろと行わなければならない作業はたくさんありまして、果たして10月26日に間に合うかどうか今の段階ではまだはっきりとは申し上げられないということであります。場合によっては、まだ十分な資料情報が得られなくて、引き続きさらに調査を続けていかなければならないこともあろうかと思っております。
記者
先ほどの県議との飲食の件ですが、知事自身も事前にご存知だったのか、案内をいただいていたのか。賃料をお払いしたのはかなり気を遣っていらっしゃると思うのですけれども、賃料をお支払いするくらいであれば会場を自宅ではなくて、別の所にすれば良かったのではないかと思うのですがどうでしょうか。
知事
私自身は、この話を聞くまで全く知らなくて同時にまた呼ばれていたということは全くありません。場所はそのようなことはあるかもしれませんけれども、場所として、そこが一番適当だと判断したのだろうと思います。どうしてその場所にしたのかは別として、適当な場所としてあそこが一番良いと判断したからであろうと思いまして、その辺の具体的な事情を私は分かりません。
記者
この間の請願の話ですが、知事は今10月26日に間に合うかどうか分からないが早急に行いたいというお話しでしたけれども、知事の心の中では12月議会とか、せめてここまでには結論を出したいとか。大まかな時期についてはどうお考えでしょうか。
知事
あのような請願が出されたわけでありますから、YESと言うかNOと言うかはともかくとして、ある段階で判断はしなければならないと思っております。ただ判断をするについて、やはりいつも申し上げておりますように、地域の経済や雇用に大きな影響があるかどうかを見極めた上で判断するわけでありますから、そのための調査を行っているところであります。自分としてはなるべく早く行いたいと思いますけれども、時間がかかる面もあるので、今の段階でいつ頃そういう判断をするか、できるかは申し上げられないと言っております。いつ頃その判断をするのかは今の段階では申し上げられないとご勘弁いただきたいと思います。
記者
今の請願の件に関連してなのですが、調査を行うと恐らく影響があると出てくることが予想されると思うのですが、知事の判断として請願どおり受ける基準は何か持っていらっしゃるのですか。
知事
基準と言いますと、再々申し上げておりますように、地域経済あるいは雇用に大きな影響があるかどうかが基準でありまして、それ以上さらに詳細に基準を持っているわけではありません。あとは総合的な判断をしていくことになるだろうと思っております。
記者
議会中に求償についてのお考えを少し示されたかと思うのですが、求償・賠償に対して、具体的なスケジュールについて何かお考えがあれば教えていただきたいのですが。
知事
1年以上処分場が停まったわけですから、それに伴って当然のことながら経費もかかり損失も生じているわけであります。それをどう負担するかについては大きな課題だと思っております。
今、弁護士ともよく相談しておりまして、とりあえずは原因究明をしっかりして、そして再開することを決める。その上で、弁護士とも相談しながら施工業者など関係者の方々と、求償の問題、責任負担の問題について協議していくことになると思っております。
記者
原因自体は究明されて、安全管理委員会にもお示しされていると理解しているのですが、原因が分かったという判断をしていながら、求償の手続きに入れない、待つ理由は何かありますでしょうか。
知事
原因について我々はここだということでお示ししているわけでありますが、安全管理委員会の委員の中には、それはそうではないのではないかと言っているわけです。だからまだ安全管理委員会としても原因がはっきり分かった段階にはなっていないものですから、少なくとも理解をいただいていないものですから、我々としては安全管理委員会に原因についても理解をいただいた上で、次の責任負担の問題に移っていきたいと思っているということであります。
記者
もし理解が得られないようであれば、再開の話と連動してくると思うのですが、安全管理委員の方が原因について理解を示されないようであれば、求償・賠償ということも多少なりともお考えを改めていかなければならないという部分もあるということでしょうか。
知事
この求償というか責任をどうするか、どう取るかという問題は、現実にそこに損害が生じているわけですから、安全管理委員会に関わりなく問題としてあるわけです。ただそのことをアクションとして起こして、関係者と協議をスタートすることを、安全管理委員会で原因がこうだと一応確認された後にしたいわけであります。この責任の問題は後に残りますから、求償とかは行っていかなければならないことだと思っております。
記者
リニアについてですが、現状の段階でどのような進捗状況になっているか教えていただきたいのですが。
知事
リニアにつきましてはご承知のとおり、JR東海から直径5キロメートルの円で示されたわけです。そしてその中で具体的にもう少し絞ってどうするかの議論が甲府圏域の4市町で行われて、その中で大まかに2つの箇所のどちらかではないかということがあったわけです。
あとは県の方が主導して決めてもらいたいという話になっているわけでありまして、県としては今、甲府圏域の皆さんとか、あるいはJR東海がいよいよ環境アセスメントを始めましたから、JR東海とも内々の相談をしたりしながら、どちらにするかという議論をしている最中であります。
いつと言うことは申し上げられませんけれども、なるべく早く考え方を決めて、期成同盟会の場で県の考え方をご説明してご理解をいただく、一本化することにしたいと思っております。
記者
判断する上で、知事として一番の大きなポイント、判断する上で重要になるであろうものを教えていただきますか。
知事
これも前から申し上げているのですが、2つありまして、1つはやはり全県に住んでおられる県民にとって一番アクセスしやすいところはどこかと、県民にとってのアクセスの便利性です。それからもう1つは県としての発展の可能性が高いところはどこなのかということです。そのことをいつも申し上げております。
記者
知事は年内に位置を決着したいということで、その場合に期成同盟会自体はいつ頃までに開かないと間に合わないということはあるのでしょうか。
知事
期成同盟会がいつ頃までに開かれないと年内に間に合わないことは特にないと思います。
JR東海の環境アセスメントの手続きは始まっているわけであります。環境アセスメントは3年間かけて行っていくわけですので、その3年間の間にだんだん縮尺を狭めて、環境アセスメントの今の段階では駅は直径5キロメートルでいいわけです、最後の環境アセスメントの段階では、何丁目何番地まで駅が決まってくるわけです。今の段階では直径5キロメートルの円でいいわけでありまして、そのような意味で今県が行おうとしている直径5キロメートルの中で、さらにもう少し絞り込むことは、JR東海の環境アセスメントに当面、不可欠なものではありませんので、我々としては早いところ決めておいた方が良いのではないかという気持ちがあって、年内と言っているのであります。
したがって年内のいつ頃までに決めないと、何かに間に合わないというようなことはないわけであります。年内に間に合うように期成同盟会を開いて一本化したい、絞り込みたいのであります。
(以上)