トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 知事記者会見 > 知事臨時記者会見(平成23年11月13日日曜日)
ページID:40067更新日:2023年1月20日
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常磐ホテル「松琴」の間 17時30分から 発表事項 ※県勢概要御聴取後の東宮職との共同記者会見 |
大谷行啓主務官
お待たせいたしました。ご紹介いただきました東宮職の大谷でございます。殿下から今日のご感想をお預かりして参りましたので、読ませていただきます。
「今回は、天皇陛下のご名代として恩賜林御下賜100周年記念大会に出席のため、山梨県を訪れましたが、横内知事さんからは天皇陛下のご入院について、県民を代表してお見舞いの言葉をいただきました。皆さんのお心遣いに感謝します。
今日は、恩賜林御下賜100周年記念大会に出席しましたが、これまで恩賜林を守るために尽力された多くの方々に感謝の意を表します。記念式典、そしてそれに引き続き行われた創作劇では、水害と恩賜林の成り立ち、森林への思いが子ども達などにより、ミュージカルで表現されていましたが、皆さんの取り組みを通じてこれからも恩賜林が次世代に引き継がれていくことを心から願っています。
また、横内知事さんからは、山梨県の行っている様々な取り組みについてお話しいただき、山梨県の県勢について理解を深めることができました。その中で、自然環境の保全と継承への取り組みに関連して、昨年12月に西湖で70年ぶりに発見されたクニマスの保護対策などについて、標本を実際に見せていただきながらご説明いただきました。
山梨県の環境保全への取り組みが一層進むことを希望します。
多くの県民の皆さんに温かく迎えていただき感謝します。」
以上です。
知事
皇太子殿下におかれましては、天皇陛下のご名代として、恩賜林御下賜100周年記念大会ご出席のために、本日ご来県を賜りました。
まず、天皇陛下におかれましては、1日も早いご回復をお祈り申し上げる次第であります。また、陛下は、「いずれ日を改めて山梨を訪れ、恩賜林をご覧になるご意向である」とのお気持ちを、殿下からもお言付けを賜りました。大変にありがたく思っているところでございます。
皇太子殿下をお迎えいたしますのは、平成に入って13回目、最近では平成21年に三ツ峠山御登山でお出でいただいて以来、2年ぶりとなるわけでございます。今日も大勢の県民の皆さんが街頭に出て歓迎してくれたことを感謝しておられました。本日は、県民文化ホールで行われた記念大会にご臨席いただき、お言葉を賜るとともに、恩賜林をテーマとした創作劇などをご覧いただきました。
また、先ほどは、私から山梨県の実情をご説明申し上げ、ご聴取いただきました。特に今、殿下のお言葉にもございましたように、クニマスの雄・雌の標本とクニマスが生息すると推定される場所を表示した西湖の地図と、それからヒメマスとクニマスの違いを表す図表をお示ししてご説明したわけでございます。大変に興味を持っていただきまして、いろいろなご質問を賜りました。どのような水の環境の条件の時にクニマスが生息するのだろうか、他の湖にも田沢湖から卵を放流したけれども、他の湖ではどうであろうか、いろいろなご質問がありまして、大変にご関心を持っていることが分かりました。そして殿下からは、このことは陛下によくご報告したいとおっしゃっておりました。
明日は、他のご公務のために、本県から長野県に向かわれるとのことでございまして、公務が大変に重なってご多忙の中でございますけれども、またお疲れの中でありますけれども、本県にお出でを賜りましたことに対しまして、重ねて御礼を申し上げる次第であります。
終わりに、天皇陛下の一日も早いご健康の回復と皇室の益々のご清祥をお祈り申し上げる次第でございます。
以上です。
記者
知事にまず伺います。
今ご説明の中で、殿下から陛下のお言付けをご紹介いただきました。それから陛下によく報告したいとご紹介いただいたのですが、もう少し具体的にどのようなやりとりだったのかを教えていただければと思います。
もう1つ、行啓主務官になるかと思いますが、今回電車での移動になりましたけれども、沿線にいろいろ手を振っておられる方が出ておられましたが、電車の中での殿下のお過ごし様をお分かりになる範囲で教えてください。
知事
陛下がいずれの日か、もう1度この山梨にきて恩賜林を見たいというご内儀があるとのことを、殿下から昼食の時にお話をいただきました。それからクニマスについて陛下にご報告したいとは、県勢報告が終わる一番最後にそのような主旨のことをおっしゃっておりまして、侍従長からは具体的にクニマスのいろいろな資料、写真とかをくださいと言われております。
大谷行啓主務官
電車内でのお過ごしでございますが、基本的に部屋は別になっておるものですから、お過ごしについてあまり詳しく存じあげておりませんけれども、殿下からお伺いしたところを勘案いたしますと、沿線から多くの方がお見送りしていただいていたと認識されておるようでございまして、お手振りされたと伺っております。
記者
大谷行啓主務官にお伺いしたいのですが、今回は陛下のご名代とのことで、今までいろいろな行啓にも皇太子さまが来られたと思うのですが、何かご覧になられていて、ここはやはり違うなと感じられた部分はございますか。
大谷行啓主務官
私もあまり経験がないので、正直比較するのはなかなか難しいのかなと思いますけれども、天皇陛下のお言葉をしっかりと述べられておられましたし、ご名代として責任感を持って立派に職務を果たされていたのではないかと思っております。
記者
今の質問に関連するのですけれども、実際に天皇陛下の時と、ご名代の時と何か違いはあるのでしょうか。
大谷行啓主務官
申し訳ありません。私も天皇陛下の行幸啓に一緒に行ったことがないもので比較ができないのです。
今回の行啓につきましては、両陛下がご計画されていたとおりの日程で、できるだけ県の皆さま方にもご迷惑のないようにとのことで進めさせていただいておりますので、そのような意味で今回の行啓は初日について言えば、両陛下がなさろうとされたことをほぼ果たすことができたのではないかと思っております。
記者
横内知事に質問させていただきたいですが、皇太子殿下とお話しになられて、率直な感想をお伺いしたい。
知事
非常に誠実な真面目な方だなと思います。また、頭がよろしい、特に記憶力が非常にある方だなと思いました。
昼食の時に、ご登山がお好きですからやはり山の話にどうしてもなるわけでありますけれども、過去山梨県で登った山の昭和年代からの、どこの山へいつ頃登って、その時にどのような人に会ったということを全部覚えておられる。その名前をおっしゃるので、例えば最初は昭和62年に南アルプス北岳をはじめとして縦走した話の時に、今日副会長をしておりました辻早川町長がご案内したのです。辻早川町長の顔をよく覚えているのです。あの時はこうでしたね、ああでしたねとおっしゃっていました。それから金峰山へ登ったときに、これは名前を出すと差し障りがあるかもしれませんが、地元の増富温泉の有力な方のことを覚えておられて、その方の名前をぱっと言われましたし、八ヶ岳に登った時も、八ヶ岳の山小屋の方なのでしょうか、その人の名前をおっしゃいましたし、浅川議長はその方をよく知っておりました。そのようにずいぶん時間が経ったことでありますけれども、よく記憶しておられまして、私は非常に感心いたしました。
記者
知事に伺いたい。今昼食の時に山の話が出たようですが、例えば、人の名前以外に山の思い出、それから山梨についてのその他の話題、それからもう1つは災害、恩賜林の下賜のきっかけとなった災害とか、あるいは今年のいろいろな災害など災害について、それから3つ目に、妃殿下、内親王殿下が少し体調を崩しておられるのですが、その辺についての話題、その3つについて何か話題に出ましたでしょうか。
知事
最後からになりますが、ご家族のことはまったくございませんでした。ただ、先日、妃殿下と愛子内親王が山中湖に学習院の初等部の遠足の後、山中湖にお出でになって、そして山中湖でしばらく過ごされたそうでして、大変良かった、皆さんも本当に親切にしていただいたということをおっしゃっていました。そしてお二人が喜んでいたということを、山中湖村の村長がちょうど(恩賜林御下賜100周年記念)大会の副会長でしたものですから、お礼を伝えておられました。
それから災害の関係は、特に何もおっしゃってなかったです。
それからその他の話題ということですけれども、山梨県の山をよく知っていることに驚きました。私から、最近はトレッキング、ハイキングの観光客が非常に増えていて、割と低い山でもずいぶん登山客が多いのですと。例えば、大月とか上野原というような山梨県の東部の駅を降りて、そこから登る登山客も多いですという話をしたら、「ああ、そうですね。あの辺には百蔵山とか、小さいけどいい山がありますね。」とか、山梨の県木がカエデであるという話をしましたら、「御正体山に登ったときに、カエデの葉が紅葉して非常に綺麗でしたね。」ということを言っておられました。気が付くのはそのようなことです。
(以上)