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罹患後症状は、新型コロナウイルス罹患後、感染性は消失したにもかかわらず、他に明らかな原因がなく、急性期から持続する症状や、あるいは経過の途中に新たに、または再び生じて持続する症状全般のことをいいます。
WHO(世界保健機関)の定義によると「新型コロナウイルス感染症に罹患した人にみられ、少なくとも2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかないもの」とされています。
罹患後症状は海外から多くの大規模調査研究の結果が報告されており日本においても、厚生労働科学特別研究で3つの調査が行われるなど、研究が進められています。
罹患後症状として、以下のような症状が報告されています。
【全身症状】
疲労感・倦怠感 関節痛 筋肉痛
【呼吸器症状】
咳 喀痰 息切れ 胸痛
【精神・神経症状】
記憶障害 集中力低下 不眠 頭痛
罹患後症状(いわゆる後遺症)への治療は、対症療法が中心となります。
長引く症状ある場合はまずはかかりつけ医または症状に応じた診療科目の医療機関を受診しましょう。
症状に応じた診療科目や医療機関が不明な場合は、受診・相談センター 055-223-8896にてご案内いたします。
注)新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(後遺症)で受診する際は、医療費の自己負担が発生します(無料ではありません)。
療養解除から1か月未満の方は入院していた医療機関または保健所へご相談ください。
名称 | 所在地 | 管轄区域 |
中北保健保健福祉事務所(中北保健所) 地域保健課 TEL:0551-23-3074 |
〒407-0024 韮崎市本町4丁目2-4 北巨摩合同庁舎1階 |
甲斐市、中央市、昭和町、韮崎市、北杜市、南アルプス市 |
峡東保健福祉事務所(峡東保健所) 地域保健課 TEL:0553-20-2752 |
〒405-0003 山梨市下井尻126-1 東山梨合同庁舎1階 |
山梨市、笛吹市、甲州市 |
峡南保健福祉事務所(峡南保健所) 地域保健課 TEL:0556-22-8158 |
〒400-0601 南巨摩郡富士川町鰍沢771-2 南巨摩合同庁舎2階 |
市川三郷町、早川町、身延町、南部町、富士川町 |
富士・東部保健福祉事務所(富士・東部保健所) 地域保健課 TEL:0555-24-9035 |
〒403-0005 富士吉田市上吉田1丁目2-5 富士吉田合同庁舎1階 |
富士吉田市、都留市、大月市、上野原市、道志村、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、富士河口湖町、小菅村、丹波山村 |
甲府市保健所医務感染症課 TEL:055-237-8952 |
〒400-0858 甲府市相生2丁目17番1号 (健康支援センター2号館2階) |
甲府市 |
罹患後症状は数か月以上続く場合もありますが、一般的に時間とともに軽快することが多くあります。しかし罹患後症状によって社会生活に大きな制限が生じることがあり、就労継続が困難な労働者が一定数いると考えられます。
罹患後症状を抱えていても罹患前の社会生活に戻られるよう、周囲のサポートが必要です。
新型コロナウイルスに関するQ&Aはこちら(企業の方向け 厚生労働省HP)
罹患後症状については、世界的に調査研究が進められている最中であり、まだ不明な点が多いですが、国内の調査研究(厚生労働科学研究)によると、診断後6ヶ月の時点で約8割の方は罹患前の健康状態に戻ったと自覚したと報告されております。当該研究においては、診断後1年の結果についても今後報告される予定です。また、世界保健機関(WHO)は、現時点の知見として、新型コロナウイルス感染症に罹患したほとんどの方は、完全に罹患前の状態に戻るものの、一部の方には、長期的心身への影響が残ることがあると報告しています。
また、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状に関する診療のアプローチ ・ フォローアップ方法などの医学的な知見については、「新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント」に記載しております。
罹患後症状の多くは、時間経過とともに症状が改善することが多いとされています。その過程で、各症状に応じた対症療法が行われることもあります。 また、症状が改善せずに持続する場合には、他の疾患による症状の可能性もありますので、かかりつけ医等や地域の医療機関にご相談下さい。
感染可能期間は、一般に発症2日前から発症後7~10 日とされており、罹患後症状があったとしても、基本的に他の人に感染させることはありません。
罹患後症状は、かかりつけ医等や地域の医療機関で十分に対処できるものが少なくありません。従って、まずは、かかりつけ医等や地域の医療機関にご相談下さい。
症状が時間経過とともに改善しているならば、様子を見ることも可能です。症状が改善せずに持続する場合は、まずは、かかりつけ医等や地域の医療機関にご相談下さい。
罹患後症状に悩む方に向けたリーフレット:https://www.mhlw.go.jp/content/000992352.pdf
新型コロナウイルス感染症感染前のワクチン接種が、罹患後症状の発症を減少させる可能性を示唆するという研究が報告されています。 また、罹患後症状が既にある人へのワクチン接種については、症状の変化を示すデータもあれば、示さないデータもあり、一定した見解が得られていないという報告があります。いずれも今後、更なる検討が必要とされています。
詳細は、 「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント」(PDF:4,516KB)のP.9をご参照ください。
企業(労務)の方向け及び労働者の方向けに関連するQ&Aを掲載しております。ご参照ください。
企業(労務)の方向け:
<感染者の職場復帰>
問1-2 新型コロナウイルス感染症に感染した労働者が職場復帰する際にどのような点に留意すればよいでしょうか。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00007.html#Q1-2
労働者の方向け
<感染後の職場復帰>
問1-2 新型コロナウイルス感染症に感染し、治療・療養が終わりましたが疲労感、息苦しさなどの症状が続いています。どうしたらよいでしょうか。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00018.html#Q1-2
業務により新型コロナウイルスに感染し、罹患後症状があり、療養等が必要と認められる場合には、労災保険給付の対象となります。労災保険の請求の手続等については、事業場を管轄する労働基準監督署にご相談ください。
また、業務外の事由による療養のため労務に服することができない場合には、健康保険制度の被保険者は、要件を満たせば、各保険者から傷病手当金が支給されます。
支給申請の手続については、ご加入の健康保険組合等にご相談ください。
※新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A(厚生労働省HPから抜粋)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第2.0版)(PDF:4,516KB)
県内における新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(後遺症)の実態調査の結果概要はこちら
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