vol.23(平成22年1月1日発行)
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プロフィール 独特な風土をもつ山梨、頑張れば これからの農業再生のモデルになれる インタビュー 俳優、(株)竜土 おひさまの里農園 代表取締役 Bunta Sugawara 映画界を代表する俳優の菅原文太さんが、農業に関心を持ち始めたのはもうずいぶん前。里山の復興や環境保護活動にも積極的に取り組んできました。農業への想いを伺うと、 「長い年月をかけ、それぞれの土地で受けつがれてきた農業を、1年や2年で、そんなに簡単にできるなんて思っていない。農家の人からよく話を聞き、若い人たちの力を借りて、これから一つ一つやっていくしかない」と、まず農業の難しさと覚悟のほどを話してくれました。 「生まれ育ったのは、宮城県仙台市郊外の農家。中学生になるまで、田舎で暮らしていたから、農家の苦労は見てよく分かっている。辛抱、我慢、それでも天気次第で駄目なこともある。冬場も何もしないで休んでいればいいわけじゃあない。地方を歩いていると、どこにも放置された農地があるのが目につく。食料自給率もとんでもなく低い。日本の農業はどうなってしまうんだろうかと、いつも心配していた」。このままでは、 日本の農業は駄目になる 八ヶ岳が見える、 約3千平方メートルの農場 平成20年11月に「第1回やまなし農業・農村シンポジウム」に講演者として来県。知事や北杜市長、地元明野の農家の人々との出会いを機に今の場スクリーンを賑わせた菅原文太さんが山梨で農業を始めた。 そんなニュースを耳にして、明野の広々とした農場を訪れてみました。 文太さんが生まれ育ったのは、宮城県仙台市郊外の農家 「人生の晩年にさしかかり、日本の農業の行く末が心から気になる」と言います。 広大な農地に土づくりのためにライ麦の種がまかれ、本格的な農業がこれから始まるところです。 10山梨に魅かれて 菅原 文太さん 昭和8年、宮城県仙台市生まれ。早稲田大学法学部を中退後、昭和33年に新東宝へ入社し、松竹、東映で通算250本以上の映画に出演。昭和63年放映のNHK大河ドラマ「武田信玄」では、板垣信方役を演じ人気を博した。最近は、アニメーションの声優など幅広い活躍を見せている。02
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