vol.24(平成22年3月31日発行)
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「甲斐の木」の普及を呼びかけている山梨県木材製品流通センター協同組合の「木の国サイト」に、今年新しいモデルハウスが完成した。設計は県認定「甲斐の木活用アドバイザー」であり、環境省認定「環境カウンセラー」でもある辺建築設計事務所代表の一級建築士の田辺久さん。 「輸送時に大量の化石燃料を必要とする外材より、地元の木材を使うことが、地球環境と身近な安全に役立つという考え方が当たり前にならなければいけない時代です。森林は、美味しい水や災害を防ぐためにも欠かせません。木を身近で利用する昔ながらの循環が回復すれば、健康な森林になっていく。また、木には何よりもぬくもりがあります。「甲斐の木」で家を建てた方から『家の空気が違う』という話も聞きます。家は家族を守る器、子供を育てる場ですから、家族の健康と環境、地域経済を守る「甲斐の木」で建ててほしい。」 最近、若い人が地元の木を使った家づくりに関心を持っている。ぜひ、このモデルハウスで実際に「甲斐の木」のぬくもりを体感して、「木材の地産地消」に参加してほしい。Yamanashi Brandやまなしブランド 山梨県は、四方を豊かな森林を抱いた山々に囲まれている。見た目にもやさしい森林は、地球温暖化の原因となっているCO2を吸収してくれる。そして、地面にしっかり根を張った木々は、土砂崩れなどから私たちを守り、キノコなど豊かな林産物を提供するなど、さまざまな恵みを私たちにもたらしてくれる。しかし、間伐などを行わずにいると、陽が差し込まず、荒廃してしまう。森林は、適齢期に伐採し、植林することを繰り返すことによって、その持つ役割を果たしてくれる。だからこそ、伐採時期を迎えた木を活用していくことはとても大切なことである。 ここ数年、全国各地で、地元の木を使って家を建てるという傾向が強まっている。地球環境のことを思えば、木材の輸送距離などを必要最小限にすることは、当たり前のことかもしれない。そして何といっても、その地域の気候風土の中で育った木は、地元で活用されるのが一番適しているはずである。「甲斐の木」も、県内で使われることで、どこよりもより一層生かされてくるのではないだろうか。 木の文化普及・創造の発信拠点「木の国サイト」。甲斐の木を使った集成材加工、プレカット加工、木材販売、展示、相談、研修、イベント開催などを行っています。 いち早くエコ住宅に取り組んできた田辺さん。その情熱と知識、デザインセンスは全国でもトップレベル。(有)辺建築設計事務所(沓風杜舎) 田辺 久さん(一級建築士) あたり とうふう としゃ 〒400-0211山梨県南アルプス市上今諏訪850-1 1055-284-8888 5055-284-8890E-mail info@kinokuni.gr.jp■お問い合せ先木の国サイト 19ふれあい
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