vol.24(平成22年3月31日発行)
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昨年12月には、県の自殺防止を呼びかけるCMにも出演してくださり、そのCMで流れていた「はんぶんこ」という曲は、多くの人の共感を呼びました。「孫と話している中で生まれた歌です。子どもの世界にもいろいろ悩みはあって、『つらいことや嫌なことも、おやつみたいにはんぶんこにしない?』って言ったんです。そうしたら『ちょっと気持ちが軽くなった気がする』って。曲にするつもりはなかったんですが、コンサートでワンフレーズだけ歌ったら反響が大きく、結局4番まで作りました。この歌がみなさんの気持ちを少しでもラクに、元気にできればうれしいです」。 今年も7月25日に河口湖ステラシアターでコンサートが開催されます。イルカさんの思いがずっしりと詰まったコンサートは、たくさんの元気と感動、そして自然を思い、人を想う心を届けてくれるでしょう。「富士山は以前、世界自然遺産登録への運動が不成功に終わり、みなさん本当にショックを受けられたと思いますが、そのショックがあったからこそ清掃活動など、今に続いているのだと思います。ゴミやトイレなどの問題も多く、富士山はきっと泣いていたんだと思います。『やっとみんな気付いてくれたんだね』って。日本の象徴であり、誇りである富士山を美しい姿で残していくために、今こそみんなが協力して取り組む時だと思います」。祖父の古里山梨は 多くの魅力を持っている 昨年は息子さんの神部冬馬さんがヴァンフォーレ甲府の公認応援歌「君は青い風」を歌うなど、何かと山梨と関わりがありますが、伺ってみると、さらに深い縁がありました。 「実は山梨は祖父の古里で、今も親戚がたくさんいます。一昨年、父や伯父など総勢12人ぐらいで、一緒に夏を過ごそうと山梨を訪れたんです。そこで祖父が生まれ育ったのは善光寺さんのあたりだという話になって、みんなで善光寺と武田神社にごあいさつに行きました。冬馬が甲府の応援歌を歌っているのも、きっとおじいちゃんが古里に恩返ししなさいって言ってるんだよね、おじいちゃんも喜んでいるよね、なんて話したんです」。 そんな身近な山梨の魅力について、あらためて伺うと「いろんな顔があるところですね。なかでも私は石がすごく好きで、これまで3回ぐらい山梨宝石博物館を訪れました。石は生き物なんです。人間の感覚では計りきれないスタンスで生きている。小さな石の中に宇宙を感じるんです。石好きにとって山梨はすごいところですよ。昔ほど天然の水晶はとれないでしょうが、ぜひ大切にしてほしいですね」とニッコリ。つらいことは「はんぶんこ」 少しでも気持ちをラクに いつも笑顔を絶やさないイルカさん。 大好きな富士山をバックに(舞鶴城公園にて) 山梨県自殺防止CM「はんぶんこ」を収録。イルカさんが「思い出して、一人じゃないってこと」と優しく語りかけます。 03ふれあい
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