ふれあい特集号vol.47(デジタルブック版)
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11ふれあい 太陽光発電などの再生可能エネルギーは、エネルギーの地産地消を目指す上で重要な役割を担っていますが自然条件によって発電量が変動する不安定さを解消することが課題です。これを補い安定した電力を供給するためには、電力を平滑化させる蓄電システムが必要になります。再生可能エネルギーの大量普及時代に向けて必要となる効率的な蓄電システム 山梨県は、平成24年から、(公財)鉄道総合技術研究所、民間企業3社と共同で、リニアモーターカーの超電導技術を応用した世界で初となる次世代フライホイール蓄電システムの研究を進めてきました。この蓄電システムは、余った電力をフライホイールの回転エネルギーに変換して蓄えておき、電力が不足した際には、回転エネルギーを電力に再変換することで電力の平滑化を図ります。つまり、不安定な自然条件に対応しながら、電力を蓄電・放電することができるのです。 最もよく使われている蓄電システムであるバッテリー(二次電池)よりも、耐久性があるので、大電力を繰り返し蓄電・放電できます。また、有害廃棄物や希少元素を含みません。 米倉山太陽光発電所は、次世代フライホイール蓄電システムの研究拠点として、これに関わる技術が集結しています。今後、蓄電技術が向上すれば、再生可能エネルギーが普及しやすくなります。また将来的には、エネルギー関連企業を誘致することで、新産業の集積や創出も期待できます。 米倉山太陽光発電所に併設している次世代エネルギー情報発信拠点「ゆめソーラー館やまなし」では、次世代フライホイールの仕組みを多くの方々に知っていただくため、模型を展示しています。模型のスタートボタンを押すと、超電導でフライホイールが浮上し蓄電・放電する仕組みを視覚的に理解することができます。 また、発電所敷地内には遊歩道やメガソーラーを一望できる展望台もあります。ぜひ、見学にいらしてください。【問い合わせ先】 企業局電気課 TEL 055-223-5390 FAX 055-223-5393検索やまなしフライホイール企業局電気課堀内 伸一 主査蓄電システムは、なぜ必要?他の蓄電システムと比べてどんな特徴が?システムが普及することで期待できることは?次世代フライホイール蓄電システムの仕組みは?次世代フライホイールの仕組み模型を使って学んでみよう!次世代フライホイール蓄電システムゆめソーラー館やまなし開館時間 9時30分~16時30分(入館は16時まで)休館日 月曜日(祝日は除く) 祝日の翌日 年末年始入館料 無料甲府市下向山町3443-1 TEL 055-269-6685ゆめソーラー館やまなしで展示している次世代フライホイール蓄電システムの模型0小発電量大61218時刻雲が日光を遮るたびに発電量が大きく変動曇り0小発電量大61218時刻晴天時には発電量が安定余剰電力をフライホイールの回転エネルギーに変換超電導磁気で浮上しているため無抵抗でロスが無い回転が可能回転エネルギーを電力に変換し補填晴天発電電動機ほ てん

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