ふれあい特集号vol.57(デジタルブック版)
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本格派スパークリングワインの製造方法を確立14 山梨の産業の活性化や県民生活の向上を目指す試験研究機関の紹介産業技術センターワイン技術部恩田 匠主幹研究員・部長 ワインセンターは、昭和4年に設置した山梨県醸造研究所を母体として、昭和49年、ワイン産地・勝沼の地に開設しました。以来、ワインの醸造、調合、分析、貯蔵、出荷管理技術の相談・支援、技術者育成を行っています。また、山梨を代表する地場産業の一つであるワイン産業の普及、発展のため、その時代に応じた新しい技術の検証などを実施してきました。例えば、本県特有のブドウの甲州にはどんなワイン酵母が合うか、畑による違いがあるかなども分析し、県産ワインの品質向上を実現するなど、山梨が世界に誇るワインの高品質化に向けて重要な役割を果たしてきました。 近年、県内の生産者から甲州を使って本格的なスパークリングワインを造りたいという要望があり、それに応える形でセンターでも研究を開始しました。スパークリングワインの造り方は、さまざまな製法があります。圧倒的に多いのはワインにガスを吹き込む簡易的なガス封入法ですが、正統的な造り方は、二次発酵による製法です。中でも最も伝統的なのが、シャンパンの起源でもあるフランス・シャンパーニュ地方で行われている瓶内二次発酵です。しかし、この製法には複雑な技術とノウハウが必要となります。そこでセンターでは、実際に ワインセンターvol.❺産業技術センター ワイン技術部(ワインセンター)では、2020年東京オリンピック・パラリンピックの各種イベントにおける祝杯酒として期待される、山梨県産スパークリングワインの高品質化に向けた研究開発を行っています。本格的なスパークリングワインの造り方をマニュアル化し、普及を図るワイン産業を技術的・科学的に支援
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