ふれあい特集号vol.57(デジタルブック版)
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09ふれあいラベルには、マスコットのラビットとブドウ、明野のほ場から見える風景が描かれている回って、地元のおじいちゃんやおばあちゃんが、一升瓶ワインを湯飲みで飲みながら肉じゃがを食べている姿を見て「山梨にも小さなフランスがあるんだ」と感銘を受けたことを覚えています。 その後、山梨大学大学院で醸造を学び、県や地域の皆さんなどに力を貸していただきながらブドウ栽培を始めました。平成28年度にはイノベーションキャンプに参加し、「耕作放棄地にワイナリーを作り、世界基準のワインを作りたい!」をテーマにコンペに臨み、始動部門で最優秀賞を受賞しました。ワインとは全く異なる分野で活躍する多くの方々と出会うことができ、新たな発想を生み出す原動力になっています。昨年の秋には、念願のワイナリー「ドメーヌ・デ・テンゲイジ」もオープンしました。 これからの目標は、日本の固有品種で世界に通用するワインを造ることです。山梨特産の白ワイン用ブドウ「甲州」は近年世界で評価されていますが、赤ワイン用ブドウ「マスカット・ベーリーA」はまだまだ世界に知られていません。大学院の時の研究対象でもあり、愛着ある特別なブドウなので、世界にチャレンジしていきたいですね。 好きなことを仕事にするのは苦しいこともありますが、信念とこだわりがあれば分かってくれる人が必ずいます。私も初心を忘れず、ぶれることなく、頑張っていきたいと思っています。 結婚前からエステなど美容に関わる仕事をしてきました。しかし、結婚すると女性を取り巻く環境は大きく変化します。知らない土地に来て出産と育児を繰り返す中で、大好きな仕事ができなくなったことにもストレスを感じ、病気になってしまったんです。入院中に看護師さんが痛みがひどい私の体をさすってくれたり、友人がマッサージをしてくれたりしました。人に触ってもらうことで安心感を得て、気持ちが楽になっていった私は、自分がやってきた仕事は人を助けられる仕事なんだと気付いたんです。そして、退院後半年で起業しました。こんなに早く起業したのは、悔いのない人生を歩みたいという思いがあったからです。 起業して3年後、「CO+SHEGOTO」に参加しました。そこで仲間ができたことでさらに頑張る気持ちが湧きましたし、金融機関や行政からの支援についての情報を得ることもできました。起業には人とのつながりがとても大切だということも学びました。 私は、今も家族との時間を最優先にしながら仕事をしたいと考えています。起業したからこそ、大切なものを守りながら、仕事ができています。女性の働き方として起業というのもひとつの選択肢だと思っています。家族との時間を大切にしながらできる仕事起業は女性の働き方のひとつナチュラルビューティースクールSmily代表 志田 さおりさんエステをする仕事場は、子どもたちと一緒に改装した自宅の一室。「美容の仕事を通して人をケアしていきたい」という志田さんは、福祉施設などへも出向いている後ろに広がるのは、明野のほ場。もとは耕作放棄地だった。このほかに、農家の高齢化により管理できなくなった韮崎のブドウ畑を受け継ぎ、栽培している可能性を秘めた山梨で、働き・暮らすWork & Live
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