ふれあい特集号vol.58(デジタルブック版)
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ふれあい15ブドウ栽培農家坂本 浩二さん検索山梨 果樹試験場 【問い合わせ先】 住所:山梨市江曽原1204TEL:0553-22-1921 FAX:0553-23-3814 シャインマスカット栽培を始めて10年になりますが、果樹試験場にはいつも技術的なことを相談させてもらっています。省力化の技術は昨年から導入していて、作業を手伝ってくれる方からも「すごく楽でいい」と言ってもらっています。生産者にとって省力化が進むのはとても画期的なことです。品質についても従来の栽培法と変わらない高品質なものができています。これからも山梨のシャインマスカットが一番おいしいといわれるように、より一層技術を高めていきたいです。引き作業)に多くの時間がかかるため、これらの作業時間の削減を検討しました。研究の結果、主軸から分かれた上部の支梗(写真①)を利用することにより、房づくりに欠かせない花穂(開花前のブドウの房)にはさみを入れる回数や摘粒の手間を少なくできるなど、これまでの作業時間を約6割削減する成果が得られました。また、さらに省力化を図りたい場合は、展葉(新芽が開き葉になること)5枚時にジベレリン処理を組み合わせると、花穂が伸長し摘粒の作業時間を大幅に短縮できるという結果も出ました。 現在は、関係機関と連携し、生産現場での技術の適応性を検討しています。主軸から分かれた上部の支梗を利用した房づくり。ブドウの蕾が付いている支梗が2本あるが、果形の良い方を残す省力化の技術を用いて作ったシャインマスカット(上)と、花穂先端の4㎝ほどを残し、他の支梗は全てカットする、従来の栽培法で作ったシャインマスカット(左)。新たな栽培技術の果粒は、従来のものより若干小さいが、糖度の差はない「坂本さんは栽培技術が高い生産者さんなので、試験場にとっても頼れる存在です」「省力化は重要な課題ですから、試験場で技術開発をしてもらえるのは、ありがたいです」とお互い信頼関係を築いている果樹試験場省力化実現でシャインマスカットへの期待がより一層高まっています生産量増加で山梨の農業のさらなる発展をてんよう 現在、シャインマスカットの生産量は全国的に急増しています。産地間競争に打ち勝つためにも引き続き高品質な果実生産や省力化技術など、生産現場に即した研究を行うとともに、2020年東京オリンピックを好機として海外に山梨産シャインマスカットをアピールしていきたいと思っています。し こう①

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