ふれあい特集号vol.61
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  14登録決定の連絡を受け、握手を交わす推進協議会の代表者。左から長野県川上村・藤原村長、埼玉県秩父市・久喜市長、長崎知事、山梨市・高木市長甲武信」がユネスコエコパークに登録甲武信」がユネスコエコパークに登録 平成28年にユネスコエコパークへの登録を推進するための協議会を設立して以降、県では協議会を構成する自治体と一丸となり、登録に向けて取り組んできました。現在、ユネスコエコパークの登録数は124カ国701地域です。そのうち、日本では今回登録された「甲武信」を含めた10カ所が登録されています。 「甲武信」は甲武信ヶ岳、金峰山、雲取山などの日本百名山が連なる奥秩父主稜を中心とした広大な山岳地域です。荒川、多摩川、笛吹川、千曲川を含む主要な河川の源流部であり、首都圏や周辺地域の水源域としても機能しています。また、地質や岩石の豊富さから植物の多様性が育まれ、多くの動物が生息しています。さらに、首都近郊にありながら山岳や森林、渓谷といった四季折々を彩る美しい自然に恵まれ、民俗芸能や山岳・神社信仰にまつわる古来からの文化が保全・伝承されている地域でもあります。 ユネスコという国際機関から世界的な評価を受けたことで、豊かな自然と人間社会が共生する同地域が国際的に注目され、環境保全や教育、人材育成といったさまざまな面で生かされることが期待されます。山梨、埼玉、長野の3県の境にあり奥秩父主稜の中央に位置する甲武信ヶ岳 ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、自然を厳格に保全することを目的とした世界遺産とは異なり、自然と人間社会の共生を目的とした地域です。既に登録済みの「南アルプス」に加え、6月19日、山梨・埼玉・長野・東京の3県1都12市町村にまたがる地域が「甲武信」として登録され、県内では2カ所目、日本では10カ所目のユネスコエコパークとなりました。広大な山脈と多様な動植物に恵まれる「甲武信」

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