ふれあい特集号vol.62
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14障害を乗り越えてパラリンピックへの情熱障害を乗り越えてパラリンピックへの情熱 20代前半のときに四肢の感覚や筋力の低下が進行する難病を発症し、リハビリとセラピーを兼ねて乗馬を始めた井上力さん。県内の乗馬クラブに通う中で、山中湖村にあるクローバー牧場のオーナー・志村裕行さんと出会いました。そこから二人と牧場スタッフが一丸となり、東京パラリンピック代表を目指す挑戦が始まりました。 「馬に乗り降りしやすい設備など、万全なサポート体制を速やかに整えてくれた志村オーナーの行動力に感動しました。相性の良い馬とも出合い、選手として競技力が向上している自覚があります。オーナーと馬と一緒に、もっと高みを目指したいです」という井上さん。現在は愛馬のプリンセスクラリスと東京パラリンピック代表選考会に向け、練習を重ねています。 志村オーナーは「井上さんと知り会ったことで、私も馬術競技に出合いました。井上さんがいるから今の牧場があるんです。パラリンピック代表になる夢を叶えて、関わるみんなが幸せになれるよう、支えていきたいですね。競技を通して、馬も人も成長していると感じます」と笑顔で話してくれました。激励のため、クローバー牧場を訪れた長崎知事と、井上さん(下)、志村オーナー(上)「乗馬と出合い、目標を持つことで自分の可能性を感じることができました。後継者育成のためにも、私が頑張る姿を見せていきたいです」と語る井上さん「ここでは馬を通して学校教育とは違った学びの場を子どもたちに提供しています。気軽に馬に触れ合いに来てほしいですね」と語る志村さんパラ馬術は障害の重さで5つのグレードがある。重い方から2番目のグレード2の井上さんが挑む競技は、20m×40mの馬場で、規定のコースを正確に、馬が自然に動いているように回ることが求められる。人がコントロールしているように見せず、いかに馬本来の美しい姿を見せるかが大切だという志村 裕行さんクローバー牧場 オーナー井上 力さんパラ馬術選手 パラリンピックは、さまざまな障害のある選手がそれぞれの個性や能力を発揮して世界を舞台に活躍する場であり、誰もが相互に尊重し、支え合い、認め合える社会づくりに大きな影響を与えている大会です。ここでは本県を練習の拠点としてパラリンピックを目標に日々頑張るパラアスリートや、その活動を支える方々を紹介します。山中湖村からパラリンピック出場に挑む
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