ふれあい特集号vol.62
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勝沼醸造丸藤葡萄酒工業くらむぼんワイン主屋兼事務所樽貯蔵庫旧醸造蔵瓶貯蔵庫旧主屋ワインセラー明治後期昭和24年ごろ明治前期昭和33年明治後期明治後期「ワイン県」の歴史と未来05ふれあい有賀 雄二さん勝沼ワイン協会 会長(勝沼醸造株式会社 代表取締役)  当ワイナリーは昭和12年に、祖父が製糸業を営む傍らワイン醸造に着手したことから始まりました。社屋は製糸業を始めるときに祖父が購入したもので、主屋兼事務所は明治後期に、樽貯蔵庫は昭和24年ごろに建築されたものです。ワイン醸造は養蚕業が衰退していく時代の中、明治政府の殖産興業政策により始まりました。戦時中はワイナリーにとって厳しい時代でしたが、ワインに含まれる酒石酸が潜水艦のソナーの原料となると分かり、酒石酸採取のためのワイン醸造が軍の要請により行われたことも、ワイン造りが存続してきた理由の一つです。 今回、勝沼地域の老舗ワイナリーのワイン醸造施設6件が、国の登録有形文化財へ答申されたことは、とても光栄なことです。今や全国各地でワインが造られるようになり、洋風のワイナリー日本ワイン発祥地の財産 国の文化審議会が、甲州市勝沼町にある老舗ワイナリー3社が所有する6件の建造物を、国の登録有形文化財とするよう、7月に文部科学大臣に答申しました。養蚕農家の特徴である切り妻造りの民家を生かしたこれらの建造物は、ワイン醸造の古い歴史を有するこの地域ならではのものです。こうした歴史的景観を構成する貴重な建造物や、守られてきた文化、ワインを愛した先人たちの思いが、このほど行った「ワイン県」宣言の礎となっています。が増えていますが、私たちは先人たちの遺産である和風のワイナリーを地域全体で継承していきたいです。今後は伝統を受け継ぎながらも、国内外からの観光客を迎えるホスピタリティーを向上させるなど、ワイナリーが新たに発展できる方法を探っていきたいと考えています。 県民の皆さんも「ワイン県民」として、山梨ワインの魅力を観光客に伝えてほしいと思います。登録有形文化財となる建造物日本ワインコンクールで県産ワイン8点が金賞に輝く 日本ワインコンクールは、国産ブドウのみを原料として国内で造られた日本ワインの品質と認知度の向上、また個性や地位を高めることを目的に、毎年開催されています。 「日本ワインコンクール2019」には全国のワイナリーから788点のワインが出品され、金賞に輝いた21点のうち8点を、山梨県内で醸造されたワインが占めました。 審査委員長からは「日本ワイン全体で品質が高まっている。さらなる日本ワインの品質向上を目指し、山梨県にはリーダーとして頑張ってほしい」との評価をいただきました。ワイン県については     観光プロモーション課 TEL 055-223-8876 FAX 055-223-1438登録有形文化財については  学術文化財課     TEL 055-223-1792 FAX 055-223-1793 日本ワインコンクールについては 地域産業振興課  TEL 055-223-8871 FAX 055-223-1534【問い合わせ先】勝沼醸造(樽貯蔵庫)勝沼醸造(主屋兼事務所)丸藤葡萄酒工業(瓶貯蔵庫)くらむぼんワイン(旧主屋)たる建造物建築年代

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