看護の基礎から高度な教育研究まで、実践的に地域医療を学ぶ【保健医療福祉】地域医療を支える人材育成県立大学大学院看護学研究科博士後期課程を開設 医療や介護の現場などの課題について、複数の看護専門領域を組み合わせた「広域実践看護学」の観点から研究するとともに、看護教育や、現場のリーダーとして地域医療を担う人材を育成するため、県立大学では大学院看護学研究科に、令和3年度から新たに博士後期課程を開設しました。 これにより、看護の基礎をつくる学部から、高度な教育研究を行う大学院の後期課程まで、一貫して地域医療の重要性を学ぶことができ、県民の健康と本県医療の向上を支える人材の育成を行うことができます。 県民が安心して、それぞれの地域の中で暮らしていくためには、切れ目のない良質な医療の提供が不可欠です。また、全国的に少子高齢化が課題となる中、山梨でも超高齢化が進行していることから、高齢者が地域で安心して過ごせるように支える地域包括ケアシステムの構築が急務となっています。 こうした中で、慢性疾患など、多様な健康問題を抱えている方も多くなっており、そのような方々の医療と生活の両方を考え、対応することができる看護師の存在が重要です。山梨県立大学大学院看護学研究科長遠藤 みどりさん山梨県立大学大学院看護学研究科博士後期課程一期生田草川 純子さん 今回新設した博士後期課程では、複数の看護専門領域を統合した「広域実践看護学分野」を学ぶことができます。多面的かつ俯瞰的な視点から現場で抱える課題をくみ取り、解決していくリーダーとして活躍できる人材を育成します。 また、今後も多様化していく社会において、保健、医療、福祉の現場に起こり得る諸課題に対処していくには、高度な看護実践力だけでなく、他職種との協働を円滑に進め、対等に関わっていくマネジメント能力や、現場を改革していく力も要求されます。このような力を育成する博士後期課程では、看護師として実務経験を積んだ方々が、より確実な知識や技術と豊かな人間性を持ち合わせた高度看護実践者を目指し、熱意を持って学問に向き合っています。本学では、そういった学生たちが働きながら学び続けていける環境を整え、全力でサポートしていきます。 博士後期課程の新設により、学部から大学院までの充実した看護教育環境が完成しました。これは、将来地域に根ざした看護師を目指す人にとって、ご自身の未来を見据えた目標を定めることにつながる理想の形であると考えます。地域医療のリーダーとなる高度看護実践者の育成山梨県立大学山梨県立大学池田キャンパス住所:甲府市池田1-6-1 TEL:055-253-7859【問い合わせ先】 博士後期課程開設については 私学・科学振興課 TEL 055-223-1312 FAX 055-223-1781ふ かん7山梨県の次世代を担う 即戦力となる職業人材を育成
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