ふれあいvol71
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 急峻な山々に囲まれ、隣県や県内地域間を結ぶ路線が限られる本県にとって、道路ネットワークの整備は、災害時であっても人や物の流れを止めずに県民の生活を支える上でとても重要です。 令和元年台風19号による災害では、長期間県外との交通が寸断され、通勤や通学、物流に大きな影響が及びました。このような事態を繰り返さないためには、災害の危険性が高い脆弱箇所の対策と、広域迂回路の整備が重要になります。 昨年4月に国道138号須走道路・御殿場バイパスが、8月に中部横断自動車道の山梨・静岡間全線が開通し、東京圏への広域迂回路の整備が進みました。この他にも、中部道路ネットワークの整備推進横断自動車道の長坂以北など県外とつながる広域道路や、新山梨環状道路など県内地域間をつなぐ幹線道路の整備、局所的な脆弱箇所の対策を進めていきます。 近年、気候変動の影響により想定を超える降雨が発生し、全国各地で水害が激甚化、頻発化しています。 これまでの河川整備を中心とした対策だけでは被害を抑えることは難しくなってきており、あらゆる関係者が協働して流域全体で総合的な防災減災対策を行う「流域治水」が必要となっています。 そこで、流域治水の導入に向けた「山梨県流域治水対策推進基本方針」を策定し、従来の河川整備に加え、流域治水対策の推進県内外を結ぶ広域道路ネットワークの整備流域全体で総合的な防災減災対策を行う流域治水河川の外側で行う雨水貯留浸透施設の整備や、避難体制の強化などのソフト対策も盛り込んだ、小流域ごとのアクションプランを作成することとしました。 まずは、モデルとなる小流域から作成を始め、そこでの課題を検証した上で、特性が共通する別の小流域へ順次展開し、水害リスクに対する県土の強靱化を進めていきます。 最新の科学的知見や研究により、新たな噴火口が確認されたことや、溶岩流、火砕流の想定噴出量が増大したことなどから、富士山噴火の影響範囲を再度シミュレーションしたところ、これまでよりも短時間で市街地が被災する可能性が明らかになりました。これを受け、富士山ハザードマップを17年ぶりに改定し、引き続き、富士山噴火に関する知識の周知や避難訓練実施などの火山防災対策を推進していきます。 また、登山者などの逃げ遅れ対策の実効性を高めるため、東京大学との連携協定に基づき、小惑星探査機「はやぶさ」で用いたAI画像解析技術やドローン、ローカル5Gといった最新技術を駆使し、山中にいる登山者の把握や円滑な避難誘導につなげる実証研究を始めています。富士山火山防災対策の推進きゅうしゅんぜいじゃくう かいリスクの高い地域から低い地域へ移転雨水貯留浸透施設の整備砂防関係施設の整備ダムの活用堤防整備・強化河道掘削森林整備・治山対策水田貯留①中部横断自動車道長坂以北②新山梨環状道路③中央自動車道渋滞対策④新たな御坂トンネル1長坂IC中央自動車道34⑥須走道路・ 御殿場バイパス (令和3年4月10日開通)下部温泉早川IC南部IC須走IC新御殿場IC56⑤中部横断自動車道 山梨・静岡間 (令和3年8月29日全線開通)東名高速道路新東名高速道路13820210

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