重し、多様性を認め合い、自分らしく生活できる社会の実現を目指す仲間と共に、市民団体を立ち上げ活動を始めました。そして昨年9月、甲州市長を訪れ、制度導入やLGBTなどへの支援を要望しました。 「行政側がLGBTなどを受け入れる姿勢を示し、公に認めることで、性の多様性に対する住民の理解が深まるだけでなく、多様な個人を尊重し合う地域になり、都市部への人口流出の抑制や、多様な人材の移住も見込めると思います」 昨年12月、甲州市は県内市町村では初めて「同性パートナーシップ制度」を導入し、性の多様性を認め合う社会の実現に向けた取り組みを進めています。 「生活する中で、どんな人でも社会に対して違和感を持つことがあると思います。それを変えていくために、私たち若い世代にもできることは必ずあります。自分を信じて一歩踏み出せば、きっと応援してくれる人がいます。私の場合は、LGBTなどの置かれた現状をなんとかしたいと思い、団体副代表の榊原さんをはじめ多くの方々が応援してくださった結果、ここまで来ることができました。未来を担う私たち若い世代が動けば、少しずつでもより良い社会に近づくと信じています」 最後に秋山さんは「私は山梨が好きです。多様性を認め合い、自分らしく生活できる社会を山梨で実現していくため、仲間と共にこれからも活動を続けていきます」と語ってくれました。 県は昨年、県民一人一人の多様性が尊重される県づくりに向け、性的少数者(LGBTなど)の方や有識者と共に「多様性を尊重する山梨検討会」を立ち上げました。検討会の議論を踏まえ、性的指向や性自認にかかわらず、誰もが個性と能力を発揮し、かけがえのない個人として尊重される寛容な社会の実現を目指し、取り組みを進めています。 そこで、次へとつなぐ若き先駆者として、性的少数者が自分らしく生活できる社会の実現を目指し、市民団体「レインボーファムLGBT+コミュニティ山梨」を立ち上げ県内で活動する、甲州市出身の高校3年生、秋山星遥さんにお話を伺いました。 「私は母の影響で、誰もが自分らしく生活できる社会になることを、幼い頃から願っていました」 昨年5月、LGBTなどの当事者支援の活動に取り組んでいる方との出会いをきっかけに、LGBTなどの置かれた現状に違和感を抱いたという秋山さん。 「LGBTなどのカップルを結婚と同等のパートナーとして公的に認定する『同性パートナーシップ制度』が県内市町村で導入されていないことを知り、まずは地元甲州市からこの制度を導入できないかと考えるようになりました。この制度が導入されれば、生活する上で不安や息苦しさを感じるLGBTなどの方の心の支えになると思います」 秋山さんは、当事者に限らず多くの人が互いを尊甲州市出身の高校3年生。大切な人を親しい間柄で呼ぶ際に使う「ファム」とLGBTなどの象徴「レインボー」を併せて命名した「レインボーファムLGBT+コミュニティ山梨」の代表を務める。秋山 星遥さん団体副代表の榊原さんと打ち合わせ甲州市の鈴木市長へ要望書を渡す秋山さん自分を信じて一歩踏み出す勇気多様性を認め合い自分らしく生活できる社会を目指してすてらレインボーファムLGBT+コミュニティ山梨レインボーファムの活動をチェック◀ツイッターインスタグラム▶13
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