ふれあいvol.74
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EVワイヤレス走行中給電の仕組みなどについてお話を伺いました。 EVは走行中に二酸化炭素を一切長さや車両価格の高さといった理由から、政府目標に対し思うように普及が進んでいません。この課題を解ス給電です。 今回私たちが山梨県で行う「電界結合方式」によるEV走行中ワイヤ性能な半導体が見つかったことにより実施できるようになりました。電界結合方式では、道路に埋め込んだ金属平板と車体底面に取り付けた金決できるのが走行中に行うワイヤレ これまでは道路に埋め込んだコイルと車体底面に取り付けたコイルの間で電力を送る「磁界結合方式」による実験が盛んに行われてきました。この方式は止まっているものには使いやすく、スマートフォンの充電器などですでに製品化されている一方で、動くものには使いづらいというデメリットがありました。レス給電の本格的な実証実験は、高高速道路でワイヤレス給電を行えば、市街地を走るために必要な量さえ充容量も最小限で済み、車両価格が安送技術にはさまざまな可能性があり機器分野、さらには富士山登山鉄道構想などへの応用も視野に入れてい目指します。をバッテリーが占めるといわれています。長距離運転をすることの多い電しておけばよく、車載のバッテリーくなります。 EVに限らず、ワイヤレス電力伝ます。家電や住宅、ロボット、医療ます。これから山梨県で実証実験を重ね、こうした技術の早期実用化を【問い合わせ先】 成長産業推進課 TEL 055-223-1565 FAX 055-223-1569排出しないため、脱炭素社会の実現に役立ちます。しかし、充電時間の 昨年11月、県は豊橋技術科学大学とワイヤレス電力伝送技術に係る連携推進協定を締結しました。同大学の大平孝名誉教授に、電界結合方式による長があり、また電磁波の漏えいが少ないため安全で、車載機器のコストえられます。 EVは、急速充電器を使っても充電が完了するまでに30〜40分程度かかります。走行中にワイヤレス給電ができれば、長い充電時間を気にせずに長距離を運転することができます。また、EVは車両価格の約半分属平板の間で電力を送ります。位置の多少のずれや動きに強いという特も磁界結合方式に比べ10分の1に抑「電界結合方式」は何が優れているのかEV普及のカギとなる脱炭素社会の新技術充電を気にせず長時間走行が可能● 充電時間が長い● 航続距離が短い● 車両価格が高い● 充電スタンドが少ないそろそろ充電しなくちゃ!スタンドに寄ろう…。充電のための停車いらずスイスイ長距離ドライブ!電磁波の漏えいが少なく安全!13受電走行中 EV普及のカギとなるワイヤレス給電 世界初の実証実験始まる電源金属平板道路豊橋技術科学大学名誉教授大平 孝 さんワイヤレス走行中給電の未来図解決!電界結合方式ワイヤレス給電の仕組みワイヤレス走行中給電がバッテリーEV車の抱える課題を解決ワイヤレス給電バッテリーEV車

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