ふれあいvol.74
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に物が届く」という社会が失われる可能性があります。そうなる前に、無人で物が運べるドローンによるイ 縁あって小菅村を訪問した際、過疎化が進んだ村の抱える物流・交通の課題や東京からのアクセスの良さ、一目ぼれし、この地で実証実験を行 小菅村とドローン配送の実現や地域活性化に向けた連携協定を締結し、子会社を村内に設立。村内の空き家に物流倉庫兼拠点を設置し、ドローン配送と買い物代行の実証実験を開客混載を試験的に開始する予定です。 実証実験サポート事業の採択を受て広報していただいたことで、全国的な知名度を上げることができました。 事業はすでに全国から注目され、各地から多くの方が視察に訪れていを飛ぶドローンの姿と、村民の皆さけ、地元の企業をご紹介いただくなどさまざまな支援を受けています。 特に、県がサポートする実証実験とし また、村民の方からも「免許を返納したからドローンが届けてくれて助かります」「人がたくさん来て村が明るくなりました」などの声をいただき、大変うれしく思っています。 ます。県民の皆さまもぜひ見に来てください。小菅村の豊かな自然の中まの笑顔から、ドローン物流が創造する未来を感じ取っていただけると思います。 過疎地域での物流インフラの維持と脱炭素社会の実現に向け、小菅村で山梨で実証実験を始めた経緯や今後の展望についてお話を伺いました。ドローン配送を含む新スマート物流の実証実験を行っている株式会社エアロネクスト(東京都渋谷区)。同社代表取締役CEOの田路圭輔さんに、 私たちはドローンの技術開発を行う会社です。ドローンというと、まず空撮のイメージが浮かぶと思いま収集や、人間の代わりに仕事をする作業代替といった役割もあります。 日本の過疎地域では商店が徐々に減少し、遠くの地域まで買い物に行く必要があります。必然的に、宅配物流・生活の課題を解決 《ドローン》 H8 すが、他にも災害現場などでの情報私は作業代替として物や人を動かすドローンを作るため、株式会社エアロネクストを創設しました。 などの物流の重要性は高まりますが、トラックで過疎地に配送するのはコストがかかり、環境の面でも良くありません。 さらに過疎化が進むと「当たり前ンフラを作る必要があるのです。そして何より村の自然豊かな環境にいたいと考えました。始しました。 「SスkカyイHハuブb®ドローンデポ小菅村」を拠点に、村民の皆さまからスマートフォンアプリや電話などで注文を受け、ドローンで配送する「Sky送する買物代行サービス「Sky段とドローンを組み合わせた新たな送、地域のバス会社の協力による貨Hub®ストア」と車で個人宅まで配Hub®デリバリー」は、約半年の実証期間を経て令和3年11月から社会実装しています。私たちが小菅村で検証、確立してきた、既存の輸送手物流インフラ「新スマート物流」は全国展開も加速しています。 今後は物流会社と連携した共同配「当たり前に物が届く社会」を小菅村から全国へ展開SkyHubKOSUGEドローンスタンド(離発着場)は、村内に11カ所設置されている(令和4年8月末現在)「ドローン利用はすでに日常生活の一部です。とても助かっています」と笑顔の利用者物流会社大月駅共同配送住民からの注文路線バスドローンスタンド各家庭SkyHub® 拠点小菅村買物代行貨客混載株式会社エアロネクスト代表取締役CEO田路 圭輔 さん新スマート物流の仕組み

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