火星への興味が研究の始まり未来に向け、二酸化炭素の可能性を広げる 小学4年生から二酸化炭素(CO2)の研究に没を開発した、山梨県出身の村木風海さん。地球温暖化の解決から火星移住の実現まで幅広い視野で研究を行っています。 「小学4年生の時に祖父からスティーブン・ホーに心ひかれました。地球以外で住める可能性が高い夕日を見る最初の人間になる!』という思いが芽生えたのです。そして火星の大気の約95%を占環境をつくり、植物を育て観察していました。小学生の頃はただ火星に行きたい一心でした」 中学生の時に出会った気候工学の専門書がきっ 「火星に行くために始めた研究が地球温暖化の解現在、代表を務める炭素回収技術研究機構『CRRA』は高校2年生の時から名乗っていました。当り、白衣も着ました。先に形を作れば、それに合頭し、高校時代に小型CO2回収装置「ひやっしー」キング博士の『宇宙への秘密の鍵』という本をプレゼントされ、そこに載っていた火星の青い夕日いのが火星だと知ったとき、僕の中に『火星の青めるCO2に興味を持ち研究を始めました。最初は、ペットボトルにドライアイスを入れて火星に似たかけとなり、地球温暖化について深く考えるようになった村木さん。決にもつながることに気付き、そこから『地球を守り、火星を拓く』をテーマに研究を進めました。時の研究員は僕1人。自分の部屋の壁にロゴを貼うように自身も成長できると考えたからです」した。この装置で回収したCO2から燃料をつくる『そらりん計画』も進めています」どを目指した連携協定を締結しました。ンド』第1号は、ぜひ地元山梨に設置したいです。また、航空燃料の生産や航空業界への参入も視野ます」とエールを送ってくれました。020年4月に、CRRAを一般社団法人化しま 「ひやっしーは、ボタン一つで誰でも地球温暖化防止に貢献できる世界最小のCO2回収装置です。 昨年、CRRAと山梨県は空気中のCO2削減な 「CO2からつくる燃料の給油所『そらりんスタに入れ小型機を購入しました。山梨で航空分野の実証実験にも挑戦していきたいと考えています」 最後に、同世代の山梨の若者に向けて 「自分の信念を持ち、好きなことに情熱を傾けやり続けていれば、きっとそこから何かが見えてき19CRRAで所有する飛行機(上)村木さんの著書「火星に住むつもりです」(下)小型CO2回収装置「ひやっしー」液晶に映る表情でCO2濃度を示してくれる協定を交わした長崎知事と村木さん 村木さんは研究を重ね、ひやっしーを開発。2村木 風海さん山梨県出身。化学者、発明家、CRRA代表理事・機構長総務省異能vation、大村智自然科学賞などを多数受賞。「未来やまなし創造会議」会員。
元のページ ../index.html#19