ふれあいvol77
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ていたのです。 オーバーツーリズムにより、自動車の排気ガスによる環境負荷や、多くの登山客の踏圧による登山道の劣化など、さまざまな影響が懸念されています。また、混雑によって自分のペースで登山できなかったり、山する登山者が生じます。山の観光は衰退の一途をたどることになってしまいます。小屋で休憩や宿泊ができなかったり 富士山が持つ資源の価値を下げ、登山する人々の満足度を上げられない今の状況のままでは、いずれ富士 新型コロナウイルス感染症のまん延以降、社会情勢の変化とともに、観光を取り巻く環境も大きく変わり確保するための施設内配置などの感染防止対策は、コロナ禍後もゆとりい人々の大きなニーズとなってきて 山小屋も就寝スペースを板やカー 昨年は新型コロナの影響を受け、富士吉田口登山道の登山者数はかつ宿泊予約がほぼ埋まり、海外からの予約が3割近くを占めるという声も富士山の環境や資源を保全するために来訪者数をどのように適正にしての満足度をどのように上げるのか、早急な対策が必要となってきます。 県は平成28年から3年間、どれくました。ソーシャルディスタンスをのある環境で上質な時間を過ごしたいます。テンで仕切り、収容人数を制限するようになりました。以前のように大勢の人が雑魚寝する窮屈な施設を求める人はいないでしょう。ての最盛期の水準まで回復しませんでした。感染症法の位置付けが5類となって初めての登山シーズンを迎える今年は、開山期間中の山小屋の聞かれています。こうした状況の中、いくのか、また、登山者など観光客らいの登山者が同時に入山できるか この指標を実現するため、混雑予想などの情報提供を通じて登山者のデルコースの設定・周知により山麓への周遊を促進したりするなどの対策を実施しています。す。【問い合わせ先】 政策企画グループ TEL 055-223-1553 FAX 055-223-1776を調査・研究し「望ましい富士登山の在り方」やこれを実現するための指標を定めました。分散を促したり、構成資産を巡るモ 富士山への来訪者数を適正化し、富士山の保全と、満足度の高い登山環境を整えることなどにより、持続可能な富士山観光を実現していきまコロナ禍後のこれからが正念場御来光を見るために山頂へ向かう多くの登山者(平成29年)五合目駐車場に向かう車やバスで渋滞する富士スバルライン(平成28年)下山する人らで渋滞する下江戸屋分岐付近(平成25年)11トイレを待つ登山者で行列する八合目山小屋(平成25年)世界文化遺産登録10周年! 富士山の普遍的価値を未来へ

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