ふれあいvol77
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 官民一体となった活動が実を結び、平成15年には国の諮問機関「世界遺産条約特別委員会」が世界自然遺産の候補17地域の中に富士山を選定しが指摘されました。登録を目指して再始動。信仰と芸術の価値を前面に訴えることに。課題や住民との清掃活動の実施や、登山環境配慮型トイレの計画的な整備な地元関係者と意見交換を重ね、文化とで厳格な土地利用の規制を導入することとしました。こうした間にも、ユネスコの審査が年々厳しくなり、定が下された事例も出てきたことから、県は、登録を成功させるため慎重に慎重を重ねて作業を進めていきました。 そして、再挑戦から8年目の平成願の世界遺産登録が現実のものとなりました。国内の他の世界遺産に比いわれています。 ユネスコは、世界遺産登録の決定さらに改善するための指摘・勧告を行いました。 その内容は、建築物の規制強化に関するもののほか①資産の全体構想力を研究し来訪者管理戦略を策定すること④上方登山道の保全手法を定めること⑤来訪者に対する情報提供財保護法による区域指定を受けるこ国内の遺産候補の中で登録延期の決や数々の課題を乗り越え、ついに悲べ異例のスピード登録であったともに当たり、富士山保全の取り組みをを策定すること②下方斜面の巡礼路を特定すること③上方登山道の収容戦略を策定すること⑥経過観察指標を拡充強化すること―です。遺産センター」の設置、静岡県との協力による上方登山道の収容力の研を実施してきました。【問い合わせ先】 政策企画グループ TEL 055-223-1553 FAX 055-223-1776 これを受けて県は、構成資産と緩をするための条例を制定したほか、衝地帯に対する開発制御や景観保全富士山に関する情報発信や保存管理の中心的な役割を担う「富士山世界究と適正な登山者数にすることを目指した対策など、あらゆる取り組み一富士山の自然を学び、親しみ、一富士山の美しい自然を大切に守り、一富士山の自然環境への負荷を一富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。一富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末永く継承しよう。ました。ところが、国の検討会で選考した結果、最終候補地から落選。ごみの投棄やし尿の垂れ流し、山麓部での開発などが壁となった可能性 その2年後、今度は文化遺産でのとされてきた環境問題は、関係団体者へのごみの持ち帰りの呼び掛け、どの対策を進めました。麓の開発は、豊かな恵みに感謝しよう。豊かな文化を育もう。減らし、人との共生を図ろう。富士山憲章より良い保全のために7河口浅間神社4村山浅間神社 3529全部で25からなる構成資産の分布図吉田口登山道北口本宮冨士浅間神社御師住宅(旧外川家住宅)船津胎内樹型25年、度重なる登録目標時期の延期世界文化遺産登録10周年! 富士山の普遍的価値を未来へ富士河口湖町身延町鳴沢村富士宮市白糸ノ滝山梨県西桂町富士吉田市御殿場市富士市裾野市静岡市忍野村山中湖村小山町6三保半島1-71-8精進湖1-9本栖湖23人穴富士講遺跡24山宮浅間神社富士山本宮浅間大社(現在の富士宮口登山道)河口湖128西湖冨士御室浅間神社御師住宅(旧外川家住宅•小佐野家住宅)1091-6北口本宮冨士浅間神社1320〜船津胎内樹型2122吉田胎内樹型吉田口登山道1-5山頂の信仰遺跡群1-11-4須走口登山道1-2大宮•村山口登山道1-3須山口登山道(現在の御殿場口登山道)静岡県須山浅間神社忍野八海山中湖11冨士浅間神社(須走浅間神社)25三保松原三保松原

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