ふれあいvol80
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ろん彼らはプログラミングを知りません。ですが、彼らの好奇心に満ち溢れた姿を見て、難しい勉強をしなくても、もっと簡単に誰もがテクノロジーを使えるようにしたいと考えました。そこで開発したのがスクーミーボードです」ンピューターです。USBでパソコンと接続し、難しいコードを使わず指令を入力することができます。まます。離れた畑の温度をスマートフォンで確認したり、手を消毒せずに入室したら警告音が鳴ったりするシステムを開発できるなど、活用法は無限大です。デジタこれを「e(electrical)DIY(日曜大工)」 こうした活動を通じて「eDIY」を世界へ広げ、島さん。最後に若者に向けて、メッセージを送ってくれました。てください。そこに価値があり、楽しさもあることを感じてほしいです。皆さんは今、何を生み出そうとしていますか?」ら生まれた手のひらサイズのコンピューター「スクー教育者として生徒たちと向き合う中での「気付き」 「人に何かを教えることが好きで塾講師になりまし 塾を運営していく中で、学校の勉強が社会の中で 「高校生のうちから社会との関わりを持っておく必を授業の一環として実施しました。開催までの道のけ解決するプロセスを体感してほしかったのです」大学を目指す生徒のためにプログラミングの授業を実施することにしたといいます。 「私はプログラミングの経験がありませんでした。友達のエンジニアに協力してもらい、まずは『草刈弟、特に小学生が興味を持ってくれたのです。もち プログラミングに精通していなくても、欲しいモノを自分でつくれる時代を創りたい。そんな思いかミーボード」。塾講師で活躍した塩島さんが、IT企業を立ち上げスクーミーボードを開発した背景には、がありました。たが、単に暗記させるのではなく原理なども教えていく指導法を実践するため、自ら塾を立ち上げることを決めました」生かされていないと感じた塩島さん。要があると考えました。そこで、イベントを生徒自らが企画し開催するなど、社会とつながる取り組みりは簡単ではありませんが、一つ一つの課題を見つ こうした課題解決型の授業を行う中で、工学系のりロボットを作ってみよう!』といった実践的なプログラムを実施しました。 すると、楽しんで学ぶ高校生の姿を見た彼らの兄 「スクーミーボードは単4電池1本で動く小さなコた、センサーやライトなどの機能を付けることもできル技術の専門知識がなくても、誰でも身近な困り事を解決するツールを開発できる点が特徴です。私たちはと名付けました。 最近は学校現場でプログラミングの授業をしています。そこではボードの使い方だけでなく、暮らしの中で身近な課題を見つけ出し解決策を考えるプロセスや、社会と関わりを持つ大切さも教えています」山梨の企業として地元にも貢献していきたいと語る塩 「『何かを自分で生み出す』ということに貪欲であっもっと簡単にテクノロジーを使ってやりたいコト・つくりたいモノをカタチに生活を便利にする「eDIY」を世界へ5センチ四方の手のひらサイズのコンピューター「スクーミーボード」21● 高齢者の転倒を音で知らせる装置● 本棚が整理されていないときに通知する装置● 消毒液の自動噴霧装置● 畑の温度を測定する装置● 間伐の要否を判断するため林の中の明るさを検知する装置プログラミングはコードを使わず視覚的に設定できる高校の授業でスクーミーボードを活用スクーミーボードの活用事例塩島 諒輔さん市川三郷町出身。株式会社スクーミー代表取締役CEO。学習塾の経営を経て、2020年に株式会社スクーミーを設立し、手のひらサイズのコンピューター「スクーミーボード」を開発。

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