ふれあいvol81
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夏だ! コロナ禍も収束し、今年は心から花火を楽しめそうです。山梨には、伝統的な技法を受け継ぐ「甲州花火」があり、各地で大きな花火大会が開かれます。2023年3月に新たな県の郷土伝統工芸品として認定されました。甲州花火の技法を脈々と受け継いでいる齊木煙火本店の代表取締役社長・齊木克司さんに話を伺いました。ルーツがあると考えられています。 始まった「のろし」や「砲術」などの伝承。二つ目は、江戸時代末期までに成立したとされる「町衆花火」です。当時、さまざまな疫病がはやっていたそうです。3~5倍に増えています。慰霊と鎮魂の思いを込め、華やかな花火が打ち上げられるようになったといわれています。(明治34年)に創業しました。私は4代目です。えるわけではなく、実際につくっているところを見て覚えます。現在では「やまなし伝統花火組合」に加盟する当社と株式会社マルゴー、株式会社山内煙火店の3社が受け継がれてきた技法を祭りだ! 花火だ!夏の夜空を彩る「甲州花火」は甲州花火の歴史は古く、二つの一つ目は、武田信玄の時代に齊木煙火本店は1901年技法は、事細かく教えてもら次世代へつなごうとしています。製作にかかる期間は、直径6~9センチくらいの小さい玉で1カ月かかります。通称尺玉と言われる10号玉は30センチもの大きさになりますので、2カ月半~3カ月かかります。当社では、大小合わせて2万発ほど製造しています。私の父、3代目までの時代は花火がドンと光って赤から緑、青に変わる3色変化が主流でした。今ではグラデーション状に色が移り変わる花火もつくるようになって、星づくりの手間は当社は七色に変化する虹色の花火を得意としているので「わぁ~きれい!色が変化していく!」という感動をぜひ体感してほしいですね。神明の花火は約2万発の花火が上がります。見どころは、年ごとのテーマを題材とした花火を打ち上げる「テーマファイヤー」と最後の「グランドフィナーレ」です。音楽に合わせて数々のスターマインが打ち上がるので、ぜひ見に来てください。見に行こう!武田の里にらさき 花火大会8/24石和温泉花火大会HIGH QUALITY YAMANASHI(山梨県の郷土伝統工芸品「甲州花火」。受け継がれてきた技法や花火玉に込められた想いとは――から抜粋)市川三郷町で行われた神明の花火(市川三郷町提供)16もっと読むPICK UP INFORMATION県内で開かれる主な花火大会7/27笛吹川県下納涼花火大会8/1山中湖報湖祭8/5河口湖湖上祭8/7神明の花火8/15南部の火祭り8/16武田陣没将士供養会&信サイトから        虹色の甲州花火、

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