山梨てくてくvol.07
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 「富士山が日本一というと、皆さんはまず『高さ』を思われるかもしれませんが、実は『体積』でも富士山はずば抜けています。一般的な火山が数十立方キロメートルであるのに対し、富士山は約400〜500立方キロメートルと桁違いです。にもかかわらず富士山は若いんです。火山の一生は長いもので100万年といわれますが、富士山はせいぜい10万年です。ということは成長率が非常に高い。それは噴き出すマグマの量が多いということです。火山は途中で崩れたりするのですが、富士山はそれを補うだけの膨大なマグマを出し続けたので、あの形が保てたといえます」富士山は、まるで身長180cmの小学生。高くて、大きくて、とても若い火山。FEATURE山中湖から富士山を望むと、右肩に富士山より先にあった小御岳火山の山頂がのぞいている。一般的なでき方をした火山に比べ、富士山がいかに並外れて大きいかが分かる。左肩の盛り上がりは1707年の山腹噴火でできた宝永火口。宝永火口火山としての富士山の約10万年の生い立ちを火山の専門家、山梨県富士山科学研究所主任研究員の吉本充宏さんが語ります。日本一高い火山の歴史をひもとく小御岳火山04

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