山梨てくてくvol.14
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01地域の食の魅力をアピールする取り組み「身延どんぶり街道」の一品として考案された丼。下部で古くから食べられている馬肉と、近年注目のジビエ、シカ肉は甘辛く炊かれている。駅近くの丸一食堂で食べられる。05しもべ奥の湯高温源泉を引き込んだ足湯は源泉掛け流しで、加温や加水はしておらず、ほのかな硫黄の香りがする。無料で利用できるので散策の後に立ち寄るのもオススメ。06先代はヤマメ釣りの名人として知られ、文豪・井伏鱒二の釣りの師匠でもあった。40年以上の付き合いがあり、井伏作品にも登場している。「やまめ床」の名前も井伏が付けた。高浜虚子の句碑馬鹿丼 (うまかどん)湯之奥金山遺跡からの出土資料や甲州金、各地の砂金を展示。映像シアターやジオラマなど、充実した内容で見応えがある。全国でも珍しい砂金採り体験もできる。甲斐黄金村・湯之奥金山博物館理髪店やまめ床02温泉街熊野神社黄金の足湯0807下部川に沿った山間の道沿いに軒を連ねる宿や店。古くから続く温泉地らしい落ち着きと情緒を感じながら歩きたい。この地に暮らす人々の温かな人情にも触れられる。下部温泉会館03下部温泉郷は俳人たちにも愛され、句会など文化的なイベントも開催された。高浜虚子もこの地を訪れていて、その時に詠んだ句が刻まれている。承和3(836)年創建で、現社殿は天正2(1574)年ごろに穴山信君により再建されたと伝えられている。湯治に訪れた人々が回復を祈願したり、治癒の感謝をささげたりするために参詣している。04下部温泉郷唯一の公共温泉施設。浴室の窓からは下部川の渓谷美を眺められる。日帰り入浴ができ、気軽に温泉気分を味わえる。 老舗旅館のおかみさんに出会いました。「歴史が長い温泉地ですから、宿やお店も古くからやっていて、家族のような温かなつながりがあるんです。この地の人たちが醸し出す雰囲気の良さも下部温泉郷の魅力ですね。文豪らが滞在されたり、戦時中は疎開児童を受け入れたり、時代時代にさまざまな出来事がありましたが、訪れる人を心から大切にお迎えする気持ちは昔も今も同じです」と話してくれました。17

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