てくてくvol.16
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 北海道小樽市出身の舟津宏昭さんは、富士山を身近に感じ、都留文科大学へ進学するために山梨へやってきました。大学では博物館学を中心に学び、当時最先端だったフィールドミュージアムについて知識を深めていった宏昭さんは、この知識と富士山を関連付けて何かできないかと考えるようになったといいます。 「平成13年から、富士山の環境保全をしているNPO法人富士山クラブで、バイオトイレの設置や清掃活動など、さまざまなプロジェクトに携わりました。その後私は、富士山の環境のために自分がやれること、やりたいことを見つめ直し、一念発起して独立を決意したんです」 その時、宏昭さんの中で膨らんでいたのは、富士山の麓で生活する人々、特に子どもたちと一緒に富士山を見守っていきたいという思いでした。そして奥さまの章子さんと共に平成26年に「富士山アウトドアミュージアム」を立ち上げたのです。 「『たくさん見つけて、ていねいに調べて、大切にまもり続けて、めいっぱい楽しむ!』が私たちの活動のコンセプト。これは博物館が持っている機能そのものです。そこで私たちは富士山を博物館として捉えて、主にアウトドアを中心とした富士山は博物館この素晴らしい自然を次世代につなぐ舟津 宏昭 ・章子富士山アウトドアミュージアムさ んさ ん移住先/富士河口湖町14

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