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更新日:2026年2月4日

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シェアハウスと賃貸のいいとこ取り!交流型共同住宅で始める子育て移住

山梨県甲府市にある子育て世帯向け賃貸住宅「OTOWA BASE」。多彩なコミュニケーションスペースがあり、入居者はご近所とゆるくつながりながら、子育てや暮らしを楽しんでいる。実際の暮らしの様子や感じるメリットを聞いた。

子育て世帯が交流しやすい、新しいスタイルの賃貸住宅「OTOWA BASE」

山梨県甲府市音羽町にある「OTOWA BASE」は、県の旧職員宿舎を民間企業が買い取り子育て世帯向けにリノベーションした賃貸住宅。良質かつ安価に提供しており、山梨県外から移住してきた家族などが暮らしている。

特徴は大きく二つある。一つは、多彩なコミュニケーションスペースがあること。シェアキッチンやシェアリビングのある「みんなのへや」と、そこからつながる縁側やイベント広場、さらに元集会所だった離れの木造は「コミュニティラウンジ」になっている。

もう一つは、コミュニティマネージャーと呼ばれる住み込みの運営コーディネーターがいること。コミュニティマネージャーは、コミュニティスペースの運営や定期的にイベントやアクティビティを開催し、住民や地域が自然につながるきっかけづくりをしている。

専有部は広々としたリビングに畳の部屋がある2LDKで、子育て世帯が暮らしやすい間取り。子育て世帯以外も入居できるが、子育て世帯や若者夫婦世帯には共益費無料の特典がつく。

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住宅棟全4棟44戸と木造のコミュニティラウンジからなる「OTOWA BASE」

「誰かとシェアする暮らし」が好きでコミュニティマネージャーに

OTOWA BASEのコミュニティマネージャーを務めるのは、中川優子さん・亮さん夫妻。2人の子どもとの4人暮らしだ。夫婦はともに独身時代からシェアハウス暮らしのベテラン。「もう15年以上、“誰かと暮らす”というシェアする暮らしを続けてきました。人とのつながりから生まれる想定外の楽しさが好きなんです」と優子さん。

しかし、一般的なシェアハウスは水回りやキッチンが全て共用なので、子どもが生まれると、暮らしのペースを保つのが難しくなってきた。

家族のペースは保ちつつ、でも誰かと暮らすということは続けたい。せっかくなら、もっと自然豊かな場所でのびのび子育てもしたい。そんな思いから東京を離れ、最初は優子さんの実家がある富山県のシェアハウスへ移り住んだ。ただ、暮らしは快適だったが、人との交流において若干の物足りなさがあったという。

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中川さん一家。コミュニティマネージャーとしてOTOWA BASEで暮らしている

「コミュニティマネージャーがいなかったため、住んでる人次第で交流が生まれたり生まれなかったりして、再現性が保ちづらかったんですよね」と亮さん。

しばらくすると、たまたま知り合いから「OTOWA BASEのコミュニティマネージャーにならないか」と声をかけられ、山梨県への移住を決めたという。

「これからできる場所だったので、自分たちがつくりたいものを、みんなとゼロからつくっていけそうなところに惹かれました。もともと人との接点をつくったり、何かを企画して人を集めたりするのは好きなんです」(亮さん)

優子さんいわく、コミュニティマネージャーの役割は、あくまできっかけづくりとのこと。
「場はつくりますが、あとは勝手につながって、話したり遊んだりしてくれたらいいなと。だからへんに作り込みすぎずに、楽しく運営しています」

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「みんなのへや」からつながるウッドデッキとイベント広場は大人と子どもの交流の場

どこも「住めば都」、山梨県でやりたいこと100を実践中

山梨県には縁もゆかりもなかった中川家。富士五湖周辺を訪れたことがあるくらいで、甲府盆地は初めてだった。

亮さんは東京都内のIT系スタートアップ企業で働いており、基本的にリモートワークなので、住む場所にこだわりはなかった。

「どこも住めば都。その土地のよさは絶対にあるし、どういう人と出会えるかが、その土地を好きになれるかの大きな要素になると思っています」(亮さん)

実際に住み始めると、山梨県の魅力も次々と発見していった。

「車で1時間も走れば、山も川もあり自然豊か。観光地も多いし、コンパクトにまとまっていて動きやすいですね。果物王国というだけあって、ご縁があってブドウをいただくこともありました。子どもたちも果物が好きなので喜んでいます」(亮さん)

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「夏の暑さが心配でしたが案外大丈夫でした。夜は涼しいですね」と亮さん

優子さんは移住のタイミングで、「山梨でやりたいこと100」のリストを作成。暮らし、自然、グルメ、文化などのテーマでやりたいことを書き出して、少しずつ叶えてきた。

「このリストをウェブで公開したら、『夫の転勤で山梨県にきて、あんまり楽しめていなかったけれど、こんな風に楽しめばいいのかと気づきました』というコメントをもらったんです。誰かにとって暮らしの中で楽しみをつくるヒントになっているなら、本当に嬉しいですね」(優子さん)

2人の子どもたちも楽しそうに過ごしている。「休日は、気づけば出ていって、入居者の子どもたちと遊んでいます」と優子さん。大人の目がたくさんある環境をありがたく感じているそうだ。

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「みんなのへや」にはおもちゃもたくさんあり、子どもたちに人気

双子を連れたUターン移住、パパ会で育児や趣味の会話も

入居者がOTOWA BASEを選んだ理由はさまざま。飯田さとみさん・駿介さん夫妻は、神奈川県小田原市から甲府市へUターン移住した。双子の育児は思ったより大変で、さとみさんの実家がある甲府市なら安心して子育てができると考えたそうだ。ちょうど駿介さんも、家族時間を増やすために平日休みから土日休みの仕事への転職を考えていたので、いいタイミングだった。

「一般的な賃貸サイトで探していたら、たまたま見つけたんです。気になって調べてみたら、元県職員宿舎をリノベーションした住宅というのも安心材料になりました。

何より魅力的だったのは、子育て世帯が多いという環境でしたね。小さな子どもがいると、走り回って下の階に響いていないか、など生活の中でもいろいろ気を使います。でも、子育て世帯同士ならお互い様なところもあるから、のびのび子育てができそうだなと思ったんです」とさとみさん。

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飯田さん一家。「実家から近いのもよかった点です。子どもたちを両親に会わせる機会も増えました」とさとみさん

駿介さんはOTOWA BASEを「普通の賃貸とシェアハウスのいいとこ取り」だと表現する。

「プライベートの空間は確保しつつも、みんなで使えるスペースがある。子どもを通じて地域との関わりやコミュニティが広がればいいなと思っていたので、暮らしの中で自然にコミュニティがつくれるのは嬉しいですね」(駿介さん)

双子育児は悩みも多いが、それを気軽に話したり、趣味の話で盛り上がったりできる場ができたと喜んでいる。

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「ちょうど昨日、同年代の入居者とパパ会を開催したんです」と嬉しそうに話してくれた駿介さん

共用スペース「みんなのへや」を子どもたちも気に入っているので、さとみさんがよく連れてくるそうだ。

「以前は毎日公園に連れて行っていたんですけど、雨の日は大変で。でもOTOWA BASEなら、共有スペースが多いですし、団地内を散策するだけでも気晴らしになるし、遊びが広がりました。

子育て世帯が多いから、病院や保育園の情報も教えてもらえるし、コミュニティマネージャーの中川さん夫妻が定期的にイベントを開催してくれるので、自然と交流も広がっています。入居者には看護師さんや保育士さんもいて、ちょっとしたことも気軽に相談させてもらっています」(さとみさん)

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「みんなのへや」の和室の一面は落書きができる壁紙になっていて、子どもたちはのびのびとお絵描きを楽しんでいた

安心感が育児をラクにする!OTOWA BASEの魅力とこれから

コミュニティマネージャーの視点から見た、OTOWA BASEの魅力とは何か。

「いろいろな人たちに見守られて子育てできる安心感ですね。子育てはみんなでやればもっと楽しいし、ラクだと思うんです。困ったときは気軽に助け合えるといいですよね」と亮さん。

優子さんもうなずく。「今、小さな赤ちゃんがいる家族が2家庭あるんですけど、深夜に起きて授乳をしているとき、もう1家庭の電気がついていると励まされる、と聞きました。ママの孤独感が自然に薄れる環境って、すごくいいなと思うんですよね」

現在の入居者は、小さい子どもがいる世帯が3分の1程度。ほかに独身の人や新婚カップル、転勤で山梨に来た人など、家族構成や背景はさまざま。子育て世帯以外と交流する機会も多い。

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「一人じゃない」と思える子育て環境が家族みんなの笑顔を増やす

「子どもにとって一番影響を及ぼすのは親ですけど、できるだけ多様な価値観の中で育ってほしいと思っています。いろいろな人に接して、たくさん刺激を受けて、いいなと思うところを取り入れながら、オリジナルブレンドの自分らしい人生をつくり上げてほしい。それが旅先とかではなく、日々の暮らしの中で自然に叶うのは、とても恵まれた環境ですよね」(優子さん)

9月に開催したイベントには、地域住民を含め130人が集まった。住人だけでなく地域との関わりも育っている。

「今後は移住者の人たちが集う会を企画してみたいですね。もし、移住してきたけど楽しめてないという方がいれば、ぜひ一緒に楽しめる場がつくれたらと思います。

OTOWA BASEはどんな人でも暮らしやすいと思いますが、とくに子育てなどを一人で抱えている人にはぜひ来てほしいですね。人に頼ることで孤独じゃないと思えて気持ちがラクになる人が一人でも増えたらと思っています」(優子さん)

手の届く範囲に子育ての親仲間がいて、子どもたちものびのびと遊べる。OTOWA BASEのような住居は、これからの子育て世帯にとって一つの選択肢になりそうだ。

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団地住民のほか、近隣からも多くの来場者を集めた「ピクニックマーケット」。流しそうめんに焼きマシュマロ、ビンゴ大会にワークショップなどで大いに盛り上がった

お役立ちリンクのご紹介

(山梨県サイト)民間活力を活用した子育て世帯向け賃貸住宅「OTOWA BASE」モデルルーム公開及び入居者募集開始について
(リンク:https://www.pref.yamanashi.jp/jinko-taisaku/otowa_saiseibi.html)

山梨県では、人口減少危機対策の一環として、旧音羽職員宿舎を子育て世帯向けの良質かつ安価な住環境として民間活力により再整備するため、公募型プロポーザルを実施し、株式会社七保に売却した。

こちらのページでは、山梨県の人口減少対策の一環として誕生した子育て世帯向け賃貸住宅「OTOWA BASE」のプロジェクト概要を確認できる。県が旧職員宿舎を民間へ売却し、良質な住環境へと再整備した背景や、事業主体となる企業の情報を公開。一連のプロジェクトの詳細がまとめられている。

実際に入居を検討される方に向けた「モデルルーム公開情報」へのリンクや、お問い合わせ先、物件概要の資料(PDF)などが集約されており、検討の第一歩として必要な事務手続きや公式情報が網羅されている。

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「OTOWA BASE」のプロジェクトの概要や物件の詳細情報までを集約。検討する方に役立つ情報ページだ

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