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富士の国 やまなしの魅力

美しき伝統織物「甲斐絹」

全国有数の織物産地

山梨県の織物は、独特の光沢や風合いで江戸時代より人々の心をとらえた「甲斐絹(かいき)」をルーツとしています。全国でも有数の高級織物産地である郡内地域(吉田市、西桂町、都留市、大月市、上野原市)では、甲斐絹の伝統技術「先染め・細番手・高密度」を受け継ぎ、織物生産が行われています。現在、郡内織物は、婦人服やインテリア、裏地の生地のほか、国産ネクタイ生地の4割で使用されています。

甲斐絹の歴史

silk stole郡内織物産地のルーツは、平安時代の法令集「延喜式」(平安時代中頃に施行された法令集)に見ることができ、甲斐の国は布をもって納めるよう記されています。その後、南蛮貿易でもたらされた絹をもとに、甲斐絹が作られるようになったといわれています。江戸時代になると郡内織物産地の名前は全国に知られるようになり、明治時代に入り生産は最盛期を迎えます。

郡内織物をめぐる新しい動き

近年では郡内織物を巡る様々なプロジェクトが実施されています。例えば、富士吉田市・西桂町では市町内の織物企業と東京造形大学テキスタイルデザイン専攻の学生による産学共同開発企画「富士山テキスタイルプロジェクト」が展開されています。

また、富士吉田市・西桂町では機織文化が息づくエリアを「ハタオリマチ」と名づけ、伝統や文化を100年後に繋ぐため「ハタオリマチのハタ印」プロジェクトを行っています。「ハタオリマチフェスティバル」などの魅力的なイベントや工場見学ツアーを開催するほか、ウェブサイトで産地の歴史や織物の工程、地域を巡るハタオリマチ観光案内などの様々な情報を発信しています。

さらに富士吉田市内ではテキスタイル×アートをテーマにしたイベント「FUJI TEXTILE WEEK」が開催され、産地と現代アーティストとの協働も進んでいます。

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