ページID:64995更新日:2015年2月27日

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カラス対策と山梨観光について

ご質問

県庁にお勤めの方の中に、アルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」というサスペンス映画をご覧になった方はいるだろうか?サスペンス映画の神様と言われた監督作品である。
 たくさんの鳥が人間を襲うという恐怖の映画であるが、その一場面にそっくりな光景が毎日の夕方、薄暮のころ見られるのが甲府駅前を中心とした1キロ圏内である。
 数百羽のカラスが、岡島、山梨中央銀行本店、古名屋ホテル、市役所、防災新館の屋上に一度集結し、大編隊となって空を乱舞した上で、共立病院、共立診療所に再集結、平和通りの欅の木の周辺が静かになるのを待ってその寝床に帰るのである。
 夜が明けると平和通りの歩道上は彼らの爆弾が無数に落ち、白い模様が一面に描かれているのである。カラス対策も一時は、「蛍光リボンを吊るす。」「カラスの嫌う匂いの入った容器を付ける。」「ネットを被せる。」などの対策をとったが、いずれも十分な効果が期待できないためかここ1年間は何ら新しい対策が講じられていない。これが今の県都甲府駅前の現状である。
 しかし、過日の報道では平和通りを駅前ロータリーから全面「欅通り」にしようとの計画があるとのことである。カラス対策も施せないまま、カラスの寝床となる欅並木を増やしてどうしようというのだろうか?
山梨県では、「観光立県」の構想を持つように聞く。カラスの糞に汚染された歩道を歩きたい観光客がいるだろうか?仮に一度は訪れても、リピーターとはならないだろうし、口コミにより来訪客は減少するのが落ちであろう。
 県の木は「カエデ」、甲府市の木は「カシ」である。このいずれかの並木に変えるという発想は県あるいは市の方々にはないのだろうか?
 また、秋にはたくさんの落ち葉が舞い散り路面を覆うこと、それを沿道の住民、店舗の社員等が一か月に亘り毎日清掃していることを知っているのだろうか?知っていてそのボランティアに黙って、あるいは当然のように甘えているのだろうか?
 県のいろいろな計画等を見ても、甘えの構造が強く見受けられる。たとえば、リニアの甲府停車であるが、甲府に停車することで、「リニアによって」山梨が変わるという発想になっていないだろうか。甲府に降りるメリットがなければ昇降客はいないであろうし、昇降客がいなければ停車する必要性もないわけで、リニアの甲府停車はせいぜい上下線2往復がいいところだろう。
 たとえば、リニア駅近くに、東京、中京圏にリニアで通勤する方のみへの格安分譲地を提供する(今となれば米倉山分譲地は最適であった。)とか、東京、中京から通勤できる企業を誘致するとかをすれば、リニアにとって、山梨にとっていい環境となろう。
 開通までの12年間で、「リニアにとって」甲府、山梨が魅力ある、停車価値のある場所にする必要があろう。そのためにも今回選出される知事にとっては大きな課題が与えられていると考えられる。
 カラス対策もできない行政に、これができるか疑問ではあるが、山梨が今以上飛躍するか、ますます没落するか、新知事の双肩にかかっていると言えるでしょう。

回答

いただいた「カラス対策と観光山梨」の件について、リニア交通局リニア推進課、県土整備部道路管理課及び都市計画課からお答えします。

 まず、甲府駅前のカラス対策については、●●様からご指摘のあった対策に加えて、カラスが木にとまりにくい環境をつくるため、夏季と冬季の年2回の剪定により、3年間で約5メートル樹高を低くするなどの対策を行って参りました。 また、剪定後には飛来防止のため、10本程度の木に網を設置し、ある程度の効果が得られたと考えております。
 しかしながら、剪定時には、網を撤去していること、設置が全数でないことなどから効果が限定的であることが課題であります。そのため、今後は、きめ細かい剪定を継続し現在の樹高・樹形を維持しながら、網を設置したままの状態で剪定が行えるかを検討し、カラスの集まりにくい環境をつくることに努めて参ります。

 また、山梨県と甲府市は甲府駅南口の再整備にあたり、有識者委員会、地元及び関係団体協議、パブリックコメントを経て、平成24年3月に「甲府駅南口周辺地域修景計画」を策定して再整備の方針を定めたところであります。
 この計画において平和通り整備における既存のケヤキは緑豊かな空間形成や風格の演出に貢献しているなど好意的な意見が多かったことから、ケヤキの植樹を進めていくこととなりました。しかし、●●様ご指摘のとおりカラスの糞や落葉による管理の課題があることから、植栽間隔や樹高・樹形について検討を進めているところです。
 この度いただいた、貴重なご意見につきましては、今後の参考にさせていただきたいと思いますので、今後とも公共事業へのご理解とご協力をお願いいたします。

 次に、リニア駅周辺整備についてですが、現在、山梨県では、甲府市大津町周辺に設置が予定されているリニア中央新幹線山梨中間駅周辺の約24ha(以下「駅周辺地区」という。)において、本県の新たな玄関口にふさわしい、山梨らしい魅力ある都市空間整備を計画的かつ戦略的に進めることを目的として、「リニア駅周辺整備基本方針(以下「基本方針」という。)」の策定を進めております。
 「基本方針」においては、駅周辺地区に、駅前広場やパーク&ライド用駐車場などの交通結節機能のほか、本県産業の発展を先導することを目的に、産業振興機能を導入することとしております。
 この産業振興機能を核として、駅周辺地区を中心とした半径4km圏内(以下「駅近郊」という。)に関連産業や研究開発機関等の集積を想定しており、また、関連産業や研究開発機関の関係者及びリニア通勤が可能となり首都圏などから移住した人のための新たな住宅地を整備するエリアについても想定しております。
 しかし、現時点ではあくまでイメージであり、駅近郊のあり方については、今後、新知事の考えも踏まえ、まちづくりの主体となる周辺市町と協議を行いながら検討していきたいと考えております。

受理日 2015年01月20日
回答日 2015年01月26日

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局リニア環境未来都市推進室 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1540   ファクス番号:055(223)1776

山梨県県土整備部道路管理課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1695   ファクス番号:055(223)1699

山梨県県土整備部都市計画課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1715   ファクス番号:055(223)1724

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