トップ > 組織案内 > 山梨県産業技術センター > 富士技術支援センター > ニュース&トピックス(平成28年度) > 平成28年度第2回課題評価委員会の結果について
ページID:75326更新日:2016年10月12日
ここから本文です。
平成28年9月14日、当センターにおいて「平成28度第2回課題評価委員会」が開催されました。これは、外部の評価委員に試験・研究の課題や研究成果に対する評価をいただき、関係業界の技術高度化や新製品開発への貢献及び試験研究活動の活性化や効率化を図ることを目的とするものです。
1 評価委員(敬称略五十音順)◎:委員長 ○:副委員長
氏名
|
所属・役職
|
専門分野
|
|
◎ | 小澤一昭 | (株)山梨県環境科学検査センター 代表取締役社長 |
化学
|
○
|
小谷信司 | 国立大学法人 山梨大学 大学院医学工学総合研究部 教授 |
電気電子
|
|
平晋一郎 | 国立大学法人 山梨大学 大学院医学工学総合研究部 准教授 |
機械工学
|
前田市郎 | (株)前田源商店 代表取締役 |
繊維
|
|
三浦幸徳 | 三浦化成工業(株) 取締役副会長 |
プラスチック
|
2 評価対象課題
平成29年度に実施予定の研究課題(5テーマ)に対する事前評価をいただきました。
No.
|
研究課題
|
評価分類 |
1
|
ワイン製造副産物による染色技術の確立 | 事前評価 |
2
|
天然素材のバナジウム媒染による機能化 | 事前評価 |
3 | プラスチック射出成形に関するガス対策に関する研究 | 事前評価 |
4 | プラスチック射出成形金型の洗浄に関する研究 | 事前評価 |
5
|
3Dプリンタにより作製した樹脂部品の強度に関する研究 | 事前評価 |
3 評価方法
評価対象の5課題については、研究内容の概要をまとめた「研究計画書」並びにポンチ絵等の「補足資料」を予め評価委員に送付し、事前に書面審査をお願いしました。
評価委員会当日は関係職員が出席し、各課題の研究主任者が研究の目的や研究の方法、見込める成果等の説明を行った後、委員各位から意見・助言を受け、全課題の個別説明が終了した後に、評価委員長より各課題に対する評価と講評をいただきました。
なお、評価、採点に関する基準は次のとおりです。
【事前評価の評価項目】
1) 研究の必要性
2) 研究内容の妥当性
3) 研究内容の新規性・独創性
4) 研究資源の妥当性
5) 目的達成の可能性
6)期待される成果
【評価点】
評価点は5段階評価に設定しました。
評価点5 → 非常に高い
評価点4 → 高い
評価点3 → 妥当
評価点2 → やや低い
評価点1 → 低い
4 評価の結果
評価対象5課題(事前評価)の総合評点は以下のとおりです。
No.
|
研究課題
|
総合評点 |
1
|
ワイン製造副産物による染色技術の確立 |
3.2 |
2
|
天然素材のバナジウム媒染による機能化 |
3.2 |
3
|
プラスチック射出成形に関するガス対策に関する研究 |
3.0 |
4
|
プラスチック射出成形金型の洗浄に関する研究 |
3.2 |
5
|
3Dプリンタにより作製した樹脂部品の強度に関する研究 |
3.0 |
課題評価の主な意見は次のとおりです。
○課題毎のコメント
「ワイン製造副産物による染色技術の確立」
・澱の状態により染まり方が異なる点を確認して欲しい。
・製品イメージは良い(ワイン産地のイメージアップにつながる)。
「 天然素材のバナジウム媒染による機能化」
・バナジウムの機能性の理論的裏付けが欲しい。
・天然素材に機能性を持たせることは大変おもしろい。
「プラスチック射出成形に関するガス対策に関する研究」
・エジェクタピンの最適化は期待ができる。
・ガスベントの抜ける側を見る方法を考える(工夫が必要)。
「プラスチック射出成形金型の洗浄に関する研究」
・汚れの付着がどうなっているか明確にして欲しい。
・先がけの研究であり評価できる。
「3Dプリンタにより作製した樹脂部品の強度に関する研究」
・市販の規格にないフィラメントを自作できる。
・素材毎に強度を測る方が良い。
以上