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「クラフツマンの表現」
会 期:2019年11月2日(土)-2020年3月2日(月)
休館日:火曜日(祝日の場合翌日)、12月29日(日)-1月3日(金)
展示室:山梨ジュエリーの今
山梨の宝飾産業は、かつて山梨県北部の金峰山一帯から水晶が産出され、そして江戸時代に水晶加工の技術が伝播したことにより水晶工芸が盛んになったことからはじまります。やがて研磨の技術が貴金属加工(錺り)と結びつきジュエリーの一大産地として発展してきました。その一方で、伝統工芸として受け継がれてきた水晶彫刻の技術もまた、ジュエリーを制作するうえでの大きな役割を担っています。彫刻を施されたジュエリーを想像する時、思い浮かぶものはどのような作品でしょうか?花や生き物をかたどった指輪やネックレス、紋様をインタリオ(沈み彫り)で表現したブローチなど、作品の表現は多岐にわたり、いずれにも繊細な手しごとを垣間見ることができます。本展では水晶彫刻の技術に焦点を当て、ジュエリーの中に水晶彫刻の技術の一端をうかがうことのできる作品を紹介します。宝飾産業を支えてきた宝石の研磨と彫刻は、いずれも貴石を加工する技術ではあるものの、それぞれが独立した領域です。しかしその境界を軽やかに飛び越え、あるいは行き来してジュエリーを制作するクラフツマン(職人)が山梨には存在します。宝石を加工する高度な技術を駆使し、ジュエリーそのものの幅を広げ、新たな領域を開拓するクラフツマンの新鮮な仕事をご覧ください。
リング〈Crystal Dome〉
デザイン&制作:貴石彫刻オオヨリ 大寄智彦
リング〈Wedding Message Ring〉
デザイン:小林唯
制作:株式会社シンク
リング〈Lotus Ring〉
デザイン:米山美香
制作:河野水晶美術 河野道一
ジュエリーアートクレアール 久保寺今朝之
リング〈source〉
デザイン&制作:詫間宝石彫刻 詫間康二
更新日: 2019年11月1日