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ページID:68534更新日:2015年9月29日
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DK0002 国選定 重要伝統的建造物群保存地区
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平成27年7月8日 選定 所在地 甲州市塩山下小田原字高地京、字片瀬及び字日照久保の全域並びに字上条、字鍛冶屋向及び字金剛銭の各一部
上条地区は、甲州市の中央部、甲府盆地を眼下に望む山麓に位置する山村集落である。上条における集落の成立時期は明らかではないが、江戸時代中頃には現在とほぼ同規模の集落があった様子がうかがえる。主屋は、切妻造茅葺で平屋建を基本とする、江戸時代中期から明治時代にかけて建てられたものが良く残る。明治時代中期以降、養蚕が主産業になると、屋根裏で養蚕を行うために主屋の屋根前面の中央部を切り上げた突上げ屋根が設けられるようになり、昭和以降には棟に越屋根を上げた切妻造桟瓦葺の主屋も建てられ、地域独特の特徴的な集落の景観が形づくられた。茅葺切妻造の主屋は県内に点在するが、上条地区のように一つの集落内でまとまって保存されている例は稀である。上条地区は、江戸時代中期から昭和にかけて建てられた地域独特の形式をもつ民家が、周囲の畑地や自然環境の中にまとまって残り、江戸時代以来の伝統的な集落の形態を伝えている。
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