ページID:69208更新日:2015年11月4日

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国指定 重要文化財(建造物)

恵林寺四脚門

  • 恵林寺四脚門(えりんじしきゃくもん)

明治40年8月28日指定

所在地 甲州市塩山小屋敷2280

所有者又は管理者 恵林寺

 

恵林寺は、元徳2年(1330)に夢窓疎石(夢窓国師、正覚国師、心宗国師、普済国師、玄猷国師、仏統国師、大円国師と7度にわたり国師号を歴代天皇から賜与され、七朝帝師とも称される)によって開山された臨済宗妙心寺派に属する名刹である。鎌倉時代以後、武田氏代々の厚い庇護があって、禅宗の本拠として興隆した。特に武田晴信(信玄)が永禄7年(1564)に二百数十貫文の寺領を寄進し、信玄の帰依を受けた快川紹喜を招き住持とした。このとき鎌倉五山派から妙心寺派に改められた。

武田氏の菩提寺として伽藍も整えられたが、天正10年(1582)の武田氏滅亡の際に、織田信長の兵火にあって諸堂は全焼した。現在の門は慶長11年(1606)の再建である。切妻造、屋根は桧皮葺の四脚門で、軸部に丹塗りが施されているので、一般に赤門と呼ばれる。この門は小さいながら木割も大きく雄大で、構成は大らかで巧みな意匠をみせ、細部様式は禅宗様の手法になる。江戸時代初期の装飾性の豊かな特色をよく示している。

 

 

 

 

 

 

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