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ページID:75073更新日:2016年9月28日
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KB0007 国指定 重要文化財(建造物) |
昭和2年4月25日指定 所在地 甲府市東光寺3-7-37 所有者又は管理者 東光寺
東光寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、建長寺(神奈川県)の蘭渓道隆が開山となり、文永年間(1264-74)に創立されたと伝える。その後武田晴信(信玄)の援助で天文年間(1532-54)に諸堂を再興したといわれ、甲府五山の一つとして盛観を呈した。 天正10年(1582年)に織田勢の兵火によって諸堂を焼失し、この仏殿だけが類焼を免れた。近世に再建された諸堂も昭和20年(1945年)の戦災で再び全焼したが、仏殿だけが残された。 仏殿の建立は室町時代と推定される。建物は、低い基壇上に建ち、身舎の周囲に裳階(もこし)をめぐらし、ヒノキの皮を重ね合わせた桧皮葺(ひわだぶき)の入母屋造の屋根が二重の外観となる。禅宗仏殿建築の形式をとるが、後世に改変されたところがあり、他の禅宗仏殿とはやや感じを異にする。県内の国宝である清白寺仏殿(山梨市)、重要文化財の最恩寺仏殿(南部町)とならんで中世禅宗建築の推移を知る上で重要な遺構である。
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