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ページID:74918更新日:2016年9月28日
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MC0004 県指定 名勝
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昭和54年3月31日指定 所在地 甲州市大和町木賊字大門下716番地ノ1外 所有者又は管理者 棲雲寺
棲雲寺は、臨済宗建長寺派寺院である。文保2年(1318)に渡海し、元(中国)の杭州天目山幻住庵の中峰明本(普応国師)に師事し、印可を授かって嘉暦元年(1326)に帰国した業海本浄(ごっかいほんじょう)によって、貞和4年(1348)に開創された寺で、木造普応国師坐像(重要文化財)を初め多くの文化財を有する。 本庭は、庫裏(くり)裏手東方の急斜面にあり、巨石累々とした様は、規模は雄大、他所のそれとは比較にならない豪快さをもっている。 その中核は北極星を望む真北にそびえる三尊石(仏像の三尊仏のように、中央に背の高い主石を、左右に主石より低い添石を配す)で、近くに発する涸流(かれなが)れをやや下った中ほどに鯉魚石(りぎょせき:滝を登る鯉を表現した石)があり、ほど近い東南方にはいわゆる須弥山(しゅみせん:世界の中心にあると考えられる山)があって、山を囲んで幾重にも群在する弧状の列石が配される。 これら岩塊の間には、地蔵菩薩と文殊菩薩が線刻されており(地蔵菩薩磨崖仏、文殊菩薩磨崖仏:いずれも県指定文化財)、独特の雰囲気を醸し出している。 開山業海本浄の作と伝えられており、庭であるとともに修行の場としての意味も兼ね備えた禅庭である。
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