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ページID:68880更新日:2024年11月18日
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MKC00017 県指定 無形民俗文化財 |
平成26年2月17日指定 伝承地 甲州市勝沼町柏尾地区 保持団体 大善寺藤切り祭保存会
柏尾の藤切祭は、甲州市勝沼町勝沼の柏尾地区に伝承され、柏尾に所在する大善寺の境内で行われてきた。「藤切り」「柏尾のお薬師さん」とも呼ばれ、寺側では「藤切会式(ふじきりえしき)」という。5月2日の藤取り、6日(休日でなければ5日)の旗立て、8日の藤切りからなる祭礼行事である。中心となる8日の祭礼は、天狗祭、稚児行列、薬師堂の法要、稚児堂の法印行、稚児舞、柴燈護摩、山越え谷越え、藤切りの順で執り行われる。 柏尾の大善寺で繰り広げられるこのような祭礼行事は、山梨県内にはほかに存続していない。祭礼の中心を占める藤切りについては、藤の根(地下茎)を用いて柱松(御神木)を建て、その上部につり下げた、これも藤の根でつくられた大蛇を切り落としたものを奪い合うことにより、大善寺山での草刈りや落葉掃きの権利の獲得、養蚕の繁栄を願うなどの信仰の対象とされてきた。現在でも御神木から切り落とされる藤を得ることは縁起がよいこととされ、とりわけ大蛇の頭を手にしたものは極めて運がいいといわれ、そのため激しい奪い合いが参詣者の渦の中で繰り広げられる。
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