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ページID:69396更新日:2024年11月18日
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MKC0013 県指定 無形民俗文化財 |
平成8年2月19日指定 伝承地 南アルプス市沢登 保持団体 沢登切子保存会
南アルプス市(旧櫛形町)沢登地区に古くから伝承されている切子は、美濃紙を5枚から10枚ほど重ねて、手作りの切出しやつきのみという刃物を使い図柄や紋様などを切り透かしていく技術で、光に透くところから「おすかし」とも言われている。 切り紙細工の一種で、毎年10月に催される六角堂の祭りまでに、保存会を中心とした地区住民が製作し、祭りの当日に六角堂に奉納されている。奉納された作品は、祭りが終わったあと、地区内の各戸に配布され、各家庭ではこれを神棚に飾って家内安全と豊作を祈願する。 和紙を素材とした「切り紙」の技法は全国各地に伝わっているが、中でも沢登の切子は、絵柄の中に「麻の葉模様」を彫り出すことを原則としている点に特徴があり、その緻密さは群を抜いている。完成までには、1日3時間の作業で約半年を要することもあり、根気と集中力が要求される。 県内の他の切り紙細工が消滅してしまった現在、沢登の切子の精緻な技法は六角堂の祭典とともに、極めて貴重なものとなっている。
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