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ページID:104904更新日:2022年11月22日
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TK0002 国登録 登録記念物 (遺跡関係)
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令和4年11月10日登録 所在地 山梨県韮崎市円野町上円井字下古河原2317番地2に東接する無番地と同字向河原1256番に西接する道路敷に挟まれ、同字下古河原2041番に西接する水路敷と同字内河原2038番に北接する道路敷に挟まれる水路敷 山梨県南アルプス市有野字北新田3438番と同3657番1に西接した無番地に挟まれた無番地から、有野字北新田3509番+3510番と同3834番に西接した無番地に挟まれるまでの無番地 所有者又は管理者 所有者:国有地(農林水産省)
徳島堰は、山梨県中西部に位置する南アルプス山脈を構成する鳳凰三山や白根山地から流れ出る河川(御勅使川など)によって形成された扇状地など、釜無川右岸地域に農耕用水を供給するために造られた延長17Kmの灌漑用水路である。
寛文5年(1665)に江戸深川の商人、徳島兵左衛門俊正が甲府藩の許可を得て、工事に着手した。2年後台風により大破したことから、甲府藩が事業を引継ぎ、寛文10年(1670)に堰が完成した。当初、西郡新田堰と呼ばれていたが、延宝年間(1673~1681)の後半頃から徳島堰の名称が一般化している。 山から流れる諸河川の横断には板関(平面交差)、掛樋(川の上を立体交差)、埋樋(川の下を立体交差)などの工法が河川の状況に合わせて施行された。 徳島堰の水は現在でも、周辺の水田や御勅使川扇状地に敷設されたスプリンクラー網に利用されている他、集落の防火や洪水時の調節、水車を利用した小水力発電などにも活用されている。
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