ページID:74758更新日:2016年9月7日
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TY0073 国登録 有形文化財(建造物)
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平成28年8月1日登録 所在地 甲斐市篠原190-1 所有者又は管理者 宗教法人 山縣神社
江戸時代中期の思想家・山縣大弐(やまがただいに)を祀る神社の本殿で、境内北奥に南面して建つ。 規模は、桁行2間、梁間2間、銅板葺の神明造である。基壇には玉砂利をモルタル固めとし、白漆喰の亀腹を持つ。亀腹上に土台を置き、円柱に軒桁天載り、内法長押、切目長押を廻らし、板壁は縁上で横板張、縁下で堅板張とする。妻面では豕杈首(いのこさす)と束で棟木を支持するが、その外側に内転びの棟持柱を配する。軒は一軒疎垂木、破風板に鞭掛4具を、棟の上には堅魚木7具と千木を飾る。反り上がらずにまっすぐ伸びる刎高欄を切目縁が回る。 伊勢神宮の神明造は掘立柱であるが、ここでは身舎(もや)が亀腹上に建ち、内転びの棟持柱(むなもちばしら)に内転びの円形独立礎石を持つ。このようなところに近代神社建築の特徴がある。
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