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TY0085 国登録 有形文化財(建造物) 外観 |
平成29年5月2日登録 所在地 笛吹市一宮町東新居1356 所有者又は管理者 個人
早川家住宅は、東京地下鉄道株式会社を設立した早川徳次(1881〜1942)の住宅である。 同家の建設には、当時早稲田大学で教鞭をとっていた内藤多仲(1886〜1970)が関わっていた。早川は、同郷の後輩であり、東京地下鉄道の嘱託でもあった内藤に自身の住宅建設を依頼していた。住宅北側は以前池であったが、現在は桃園が広がっている。住宅西側は、青年道場建設予定地であったが、施主である早川の急逝により未着工で終わっている。 構造形式は木造純和風平屋建、入母屋造、一部切妻造である。外壁は漆喰壁または板張で、屋根は桟瓦葺、一部銅板葺の仕様となっている。 住宅中央には中庭があり、東側は主に客間で、西側が生活空間である。床の間や欄間、円窓、下地窓など数奇屋風の意匠的特徴がみられる。建具や照明、棚などに細かな装飾があしらわれ、設計者の心意気が感じられる意匠となっている。
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