ページID:83737更新日:2018年3月23日
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TY0088 国登録 有形文化財(建造物)
全景 |
平成29年5月2日登録 所在地 甲州市塩山三日市場3313-1 所有者又は管理者 個人
土屋家住宅は、甲府盆地の東に位置し、国道140号の東に所在する。 明治初年に建築された養蚕民家で、主屋と蔵3棟、門、築地塀が所在する。現在はワインの醸造を手がけ、敷地内には醸造所の建物が隣接している。 主屋は現在の当主の曾祖父が建築し、設計施工は市内小屋敷の矢崎氏が手がけたと伝えられる。その後、家族構成が変化した昭和35年頃と昭和45年頃に、養蚕に使用していた2階を中心に改修した他、平成15年にも2世帯住宅への改修を行うなど家族構成の変化とともに改修が行われ、現在に住みつないでいる。 主屋は木造2階建、切妻造桟瓦葺で、突上げ屋根の3階と越屋根の4階に小屋裏を設けている。平面構成は、1階正面の中央部に玄関が位置し、玄関ホールには栗材の大黒柱が建物の歴史を象徴するかのように立っている。玄関の左側には和室10畳間が三室並び、奥の間は床の間と付書院が付き、庭園に面した本格的な書院造りの構えをみせる。この三室が建築当初の形式を残すと考えられる箇所で、奥の間は付書院の障子の組子等に繊細な細工をみせながら、天井を根太天井とする対比が興味深い。 本住宅は、時代の流れや生活環境の変化に伴って改修を繰り返したが、良材を用いて丁寧に施工されている。建築から100年以上が経過しているが、状態も良く綺麗に使用されている。
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