ページID:68873更新日:2024年12月4日

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SB0012

国指定 史跡

御勅使川旧堤防

 

  • 御勅使川旧堤防(将棋頭・石積出)(みだいがわきゅうていぼう(しょうぎがしら・いしつみだし))

平成15年3月25日指定、平成21年2月12日追加指定、平成26年10月6日追加指定

所在地 韮崎市龍岡町下條南割、南アルプス市有野、六科

所有者又は管理者 韮崎市・南アルプス市

 

 御勅使川旧堤防(将棋頭・石積出)は、信玄堤とともに、武田信玄によって御勅使川・釜無川を治めるために築かれたと伝えられており、近世・近代には御勅使川扇状地上の集落や耕地を守る治水・利水の施設として機能した堤防施設である。石積出は石堤群で、扇頂部にあり、その下流に将棋頭2基がある。石積出は1から5番堤まであるが、そのうち史跡指定は1から3番堤までである。将棋頭は上から見ると将棋の駒の形をした堤防である。

平成15年3月25日に将棋頭(韮崎市と南アルプス市に1基ずつ所在)と石積出1番堤~3番堤(南アルプス市に所在)が国史跡に指定され、平成21年2月12日には将棋頭(南アルプス市)の一部が追加指定され、平成26年10月6日に御勅使川を横断する江戸時代に開削された灌漑用水路「徳島堰(とくしませぎ)」の水門を守るために築かれた石積みの堤防である桝形堤防(南アルプス市)が追加指定された。

桝形堤防については、桝形堤防に守られた水門から分水された用水が、将棋頭(既指定の堤防跡)内の水田に導水され、用水は現在も利用されており、将棋頭と一体となって機能した治水・利水の歴史を物語る堤防遺跡として評価された。

治山・治水施設(堤防など)の国史跡は全国で5件と非常に数が少なく、貴重な事例である。

 

御勅使川旧堤防(将棋頭・石積出)の位置図←こちらをクリックで地図がご覧いただけます。

指定地のうち、将棋頭(南アルプス市)を示しています。

 

 

 

 

 

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