トップ > 観光・スポーツ > 文化芸術 > 文化財 > 山梨県の文化財 > 山梨の文化財ガイド(山梨県内の国・県指定文化財のデータベース) > 山梨の文化財リスト(史跡) > 山梨の文化財ガイド(データベース)史跡sb0013
ページID:70479更新日:2024年12月4日
ここから本文です。
SB0013 国指定 史跡 |
平成23年2月7日指定、平成24年9月19日追加指定 所在地 山梨県側 富士吉田市、鳴沢村、富士河口湖町 静岡県側 富士宮市、裾野市、小山町 所有者又は管理者 山梨県、静岡県
富士山は、山梨県と静岡県の境界にそびえる我が国最高峰の火山であり、その優美な姿は古くから人々に感銘を与え、「万葉集」をはじめとする文学作品の題材となるとともに、浮世絵などの絵画を生み出す源泉となってきた。日本文化の源とも言える富士山の風景は昭和27年に国の特別名勝に指定され保護されている。 このような富士山は「信仰の山」としても大変重要である。富士山が活発に噴火していた奈良・平安時代には浅間大神がいる山として信奉され山麓に複数の浅間神社が祀られるなど遙拝(遠くから拝み眺めること)の対象となっていたが、平安時代末(12世紀)には修験に関わる信仰の場として、宗教者による登拝の対象となっていった。その後、戦国時代には宗教者以外の登拝も盛んになり、江戸時代には富士講の人々が数多く登拝する隆盛期を迎え、登山道や宿泊施設・信仰施設が整えられ、麓には御師(おし)集落が発達した。富士山の信仰は明治時代の神仏分離令など時代の流れで目立たないものとなっていったが、現在の登山者の多くが山頂でご来光を仰ぐ姿は富士山信仰の痕跡と考えることもできる。富士山は古代から近現代に至る我が国の山岳信仰のあり方を考える上で重要であることから、信仰の中核となってきた8合目以上の山頂部と山麓の各社寺、吉田口登山道が国史跡として指定された。
|