ページID:34718更新日:2017年3月24日
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山梨県畜産試験場では、高級地どりとブロイラーの中間種である新しい銘柄鶏として、“甲州頬落鶏(ほおとしどり)”を開発しました。
名前の由来や主な特徴について、ご紹介します。
“甲州頬落鶏”という名前は『頬が落ちるほど美味しい』というイメージから、山梨県の農政アドバイザーを務める小泉武夫東京農業大学名誉教授が命名しました。
また、この肉が甲州ワインにとても合うことから、『天下無敵の頬落鶏に甲州ワインはピタリンコ』というキャッチフレーズも同時に考案されました。
一般に流通している鶏肉といえば、そのほとんどがブロイラー(若鶏)です。
ブロイラーは発育が速く飼育期間が短いため、肉質が柔らかく脂がのっており、唐揚げなど揚げ物に適した肉として知られています。
一方、山梨県には「甲州地どり」という高級鶏肉があります。
甲州地どりは父親に肉質の優れた「シャモ」を用いており、飼育期間が120日と長く(ブロイラーは約50日)、広い場所でよく運動するので、肉がよく締まり、歯ごたえやうま味があります。水炊きなどの和食向きです。
また、甲州地どりは長期間飼育している分、価格が高く、現在では割烹等の飲食店での利用が中心となっています。
そこで、多様化する消費者ニーズに応えるため、ブロイラーよりも美味しく、甲州地どりよりも安価で購入しやすい山梨県独自の新銘柄鶏の開発に、平成19年度から取り組んできました。