ページID:22463更新日:2019年11月8日
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廃棄物最終処分場は、県民の生活環境の保全と本県産業の継続的な発展を図るために必要不可欠な施設であり、その継続的な確保は極めて重要な課題です。
そのため県では、山梨県環境整備センターに続く次期処分場の検討を進める中で、平成16年2月より公募を行ってきました。
こうした中、平成19年2月8日に笛吹市境川町上寺尾区から笛吹市に最終処分場候補地への応募書が提出され、同年3月27日に同区の応募書が笛吹市長から知事に提出されたことから、笛吹市長を始め甲府市、山梨市、甲州市の各市長をメンバーとする峡東地区最終処分場整備検討委員会が開催され、検討が始まりました。
応募地の検討に当たっては、適地基準に基づく法律や条令等による規制などの把握や、地形・地質、環境等についての文献調査や現地踏査など、専門のコンサルタントによる概況調査を実施するとともに、調査に対する専門家のご意見も伺う中で検討が進められてきました。
その結果、平成19年11月22日、概況調査結果及び専門家のご意見等を踏まえる中で、笛吹市境川町上寺尾区からの応募地を最終処分場の建設候補地とすることが決定されました。
県では、整備検討委員会の決定や市町村・産業界からの要望などを踏まえ、平成19年12月20日、笛吹市境川町上寺尾区の応募地を最終処分場の建設地として決定しました。
平成20年5月には、基本計画・基本設計に着手し、平成21年9月に完了しました。
平成22年10月、建設予定地周辺で繁殖が確認された稀少動物のミゾゴイの詳細調査等のため、環境影響評価に不測の期間を費やすこととなり、建設スケジュールを2年から3年程度延長することを公表しました。
平成23年5月、リサイクルの進展や民間処分場との競合など、産業廃棄物を取り巻く環境は大きく変化し、このまま次期処分場を整備すると多額の税金の投入が必要となり、財政状況が厳しい折、県民の理解を得ることは困難であることから、産業廃棄物最終処分のための次期処分場の整備については当面凍結することとしました。
一方、市町村に処理責任のある一般廃棄物に関しては、県内に埋立可能な処分場がないこと等を踏まえ、次期処分場については県内全市町村の一般廃棄物を対象とする処分場として整備する方向で市町村等と協議を行ない、平成23年12月、市町村長等会議において、山梨県市町村総合事務組合が事業主体となり、公益財団法人山梨県環境整備事業団が委託を受けて整備等を行うことなどが確認されました。
これにより平成24年4月から、山梨県市町村総合事務組合において一般廃棄物最終処分場の設置及び管理に関する事務を共同処理することとされ、公益財団法人山梨県環境整備事業団に委託し、平成30年11月に山梨県市町村総合事務組合立一般廃棄物最終処分場の建設が完了し、平成30年12月から操業が開始されました。
上寺尾地区の開発について県に陳情(焼却・溶融施設、最終処分場)
甲府市、山梨市、笛吹市及び甲州市の4市長による県への要望書提出(一般廃棄物の焼却溶融施設の建設地決定、最終処分場の併設)
住民説明会(13回) 対策委員会、上寺尾区、地権者など
先進地視察(2回)
上寺尾区アンケート調査(賛成90%)
上寺尾区から笛吹市に最終処分場の応募書提出
笛吹市長から知事に最終処分場の応募書提出
候補地選定プロセス、適地調査結果
概況調査の実施
概況調査の実施
概況調査結果の報告
概況調査結果について学識経験者の意見書
次期処分場候補地に決定
整備検討委員会会長から知事に最終処分場建設候補地決定の報告
市町村、産業界からの次期処分場早期整備の要望
知事が笛吹市境川町上寺尾区の応募地を最終処分場の建設地に決定
甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合が実施していた環境影響評価に(財)山梨県環境整備事業団が参加
次期処分場の整備計画を見直すこととし、次期処分場に続く処分場の整備を凍結することを表明
稀少動物(オオタカ、ミゾゴイ)の調査等に不測の期間を要したため、操業開始時期を平成26年下期から平成29年中とすることを公表
平成23年6月議会において、次期処分場の将来的な収支等を見通した基本的な方向性についての考え方を明らかにすることを表明
山梨県市町村総合事務組合立一般廃棄物最終処分場に関する現状と課題及び今後の方向性について(PDF:1,690KB)
次期処分場については、県内全市町村の一般廃棄物を対象とする処分場として整備するとの方向性を説明し、意向確認に向けた検討を要請
市町村の意向確認結果により、検討協議会を設置し、具体的な検討を進めることを確認
検討協議会における検討項目やスケジュールを協議
一般廃棄物最終処分場の施設概要、事業主体、費用負担等について協議
全27市町村が参加する山梨県市町村総合事務組合が事業主体となり、財団法人山梨県環境整備事業団に委託して、一般廃棄物最終処分場の整備・運営管理を行うこと等を確認
山梨県市町村総合事務組合において、「組合立一般廃棄物最終処分場の設置及び管理に関する事務」の共同処理を開始
山梨県市町村総合事務組合、財団法人山梨県環境整備事業団及び山梨県の3者で、笛吹市境川町上寺尾地内における一般廃棄物最終処分場の整備及び運営管理に関する基本的事項について協定を締結
地元及び関係機関との間で、次の協定を締結
地元及び関係機関との間で、公害防止協定を締結
一般廃棄物の受入を開始
施設概要
施設 |
一般廃棄物最終処分場 |
所在地 | 山梨県笛吹市境川町寺尾地内 |
処分場敷地面積 | 約12ha |
埋立面積 | 約3ha |
埋立容量 | 約302,000m3 |
埋立高 | 約7~17m |
埋立期間 | 約20年 |
埋立品目 |
焼却灰、飛灰、不燃物残さ |
貯留構造物 | 盛土堰堤方式 |
遮水工 |
2重遮水シート+水密アスコン 電気的漏水検知システム |
浸出水処理施設 |
処理能力:約120m3/日 下水道放流 |
詳細につきましては、(公財)山梨県環境整備事業団にお問い合わせください。
(公財)山梨県環境整備事業団 境川管理事務所
住所 笛吹市境川町寺尾1246番地1
電話 055-288-0155