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[第27週以前のデータは山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本英司教授提供]
新型コロナウイルス |
9月30日採水 |
前週比 |
下水中のウイルスRNA濃度*1 |
250,000コピー/L |
2.23倍 |
下水からの検出率*2 | 100%(2検体/2検体) | ±0 |
*今週のコメント
ウイルス濃度は先週より上昇しています。市中での感染拡大が継続していると推定されます。
【参考】流域毎の推移は こちら(JPG:600KB)
5類移行前からの変化
グラフは こちら(JPG:1,172KB)
[2023第27週以前のデータは山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本英司教授提供]
[2023第44週以前及び2024年8週以降のデータは山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本英司教授提供]
【参考】 R5流域毎の推移は こちら(JPG:1,013KB)
【参考】 B型インフルエンザウイルスの検出(JPG:746KB)
山梨大学とタカラバイオ株式会社の共同研究により開発・販売開始した「Influenza virus Detection RT-qPCR Kit for Wastewater」(型番RC382A)を使用
[2023第45週以前のデータは山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本英司教授提供]
【参考】 R5流域毎の推移は こちら(JPG:980KB)
・感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルスなど)による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。下水サーベイランスではこのうちノロウイルスデータのみ分析しています。
【調査内容】週1回、流入下水中のウイルスのRNA濃度を測定
【対象採水箇所】県内2ヶ所の下水処理場の流入下水 (令和5年度は県内5ヶ所の下水処理場の流入下水)
*1 下水中のウイルスRNA濃度
定量PCR法によって検出された下水1リットルに含まれるウイルスの遺伝子数(コピー)であり、この値が大きいほど下水の処理区域内に感染者が多く存在していると推定されます。この調査では、1週間に測定した計5検体の幾何平均値(相乗平均値)を示しています。
*2 下水からの検出率
1週間に分析した下水検体数のうち、ウイルス遺伝子が検出された(検出限界約1000コピー/L)検体数の割合であり、この値が大きいほど感染の面的な広がりが進行していると推定されます。
なお、「不検出」とは、ウイルスが全く存在しないということではなく、検出限界(ウイルスの有無を判定できる最小値)未満であったことを示しています。
*定点医療機関の患者報告数
県内41医療機関から報告された1週間の患者数のことです。
《新型コロナウイルス感染症感染者数について》
令和4年9月26日からの全数届出の見直し及び令和5年5月8日からの感染症法上の位置づけ変更などにより、感染者数の把握の在り方は変化しています。
《下水からの感染リスクについて》
・下水サーベイランスは下水からの感染の危険性を調べるものではなく、下水中のウイルスについて、地域の感染状況を反映する「情報源」として測定するものです。
・測定対象としているのはウイルスの遺伝物質(RNA)の一部であり、下水からの「検出」が必ずしも感染性ウイルスの存在を意味するものではありません。
・ なお、WHO(世界保健機関)は「感染者の糞便から新型コロナウイルスに感染するリスクは低い」と公表しており、下水から新型コロナウイルスに感染するリスクは低いと考えられます。
《その他》
下水中の新型コロナウイルス遺伝子の検出には、山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センターの原本英司教授とタカラバイオ株式会社との共同研究により開発した高感度リアルタイムPCRキット「SARS-CoV-2 Detection RT-qPCR Kit for Wastewater」を使用しています。